Ryzen 7とCore i7どっちがいい?用途別に徹底比較!

PCのCPUで有名なAMDとIntel。

ミドル〜ハイエンドモデルとしてAMDはRyzen7、IntelはCorei7というCPUを売り出しています。

この2つのCPU、具体的に何が違うのか?迷う方も多いと思います。

今回はこの2種類のCPUの違いについてご説明します。

Yuzu

自作する方だけでなく、完成品PCやBTOを選ぶ方なども参考にしてね!


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目次

Ryzen 7とCore i7はどちらを選ぶべき?

ぶっちゃけ好み。同等クラスのCPUで差を認識できる場面は少ないかも。
個人的には長期的なコスパに優れたRyzenがおすすめです!

実際、どちらのモデルでもできないことに違いはほとんどありません。
複数作業を同時並行で行うにはRyzenが向いていたり、単一のアプリケーションの速度向上にはIntelが向いているという話はありますが、その違いが致命的になる場面は実際少ないと思います。
消費電力やマザーボードとの相性、今後の拡張性がどうか等で判断するのが個人的には良いと思っています。

Ryzen7かCorei7かという情報だけでは性能の比較はできないことに注意!
世代とNo.やサフィックスまで確認することができて初めて性能の比較ができます!

Yuzu

ちなみに私は小さい(Mini-ITX)PCのCPUとしてRyzen5 8500Gを選びました!
消費電力(WP)が少ないため、ファンの数を少なくできたり、電源ユニットの大きさを小さくしやすいことが理由です!
あとは単純に安い。
ベンチマーク性能はそんなに高くないですが実用には十分です。
グラボ積んでれば大体のゲームはできます。

なお、実際の性能は以下のようなベンチマーク比較サイトで確認できます。

そもそも…RyzenとCore iそれぞれの強みって何?

AMD Ryzenの特徴

AMDのRyzenシリーズは、マルチコア性能に重点を置いた設計が特徴です。

  • マルチスレッド性能: 同価格帯(特に低価格帯)でIntelのCoreシリーズよりもコア数が多い傾向があり、動画編集や3Dレンダリングなど並列処理を必要とする作業に強い傾向があります。
  • 省エネ性能: Ryzenは消費電力がIntelCoreシリーズに比べて少なく、発熱も控えめな設計です。
  • アップグレードのしやすさ: 長期的に同じソケット(例: AM4やAM5)を使う傾向があるため、マザーボードは長く使えます。将来のアップグレードがしやすいのは大きなメリットです。

Intel Core iの特徴

IntelのCoreシリーズは、特にシングルスレッド性能に重点を置いて設計されています。

  • シングルスレッド性能: 高いクロック速度と効率的な設計により、ゲームや軽量なタスクで優れたパフォーマンスを発揮します。
  • 最新技術の採用: Intelは世代ごとに新しいソケットやアーキテクチャを導入するため、常に最新の技術を活用できます。
  • ハイブリッド構造: 第12世代以降、性能コアと効率コアを組み合わせた設計を採用しており、マルチタスク性能が向上しています。

Ryzen 7とCore i7を比較するために

それぞれのCPU性能を比較すれば同じ7でも性能差が分かりますが、どのように比較するのでしょうか?

その調べ方もご紹介します。

AMD Ryzen 7の特徴

Ryzen 7は、ミドルハイレンジの位置付けで、多くのコア数とスレッド数を備えています。

性能を比較するためには、Ryzen7の後に続くモデルNo.とサフィックスも重要になります。

また、Ryzen 7は、長期間のソケット互換性を提供するAMDのプラットフォームの強みを活かし、アップグレードの自由度が高いのも魅力です。最新モデルでもAM5ソケットを採用しているため、次世代CPUへの交換も容易です。

なお、Ryzenは以前は内蔵GPUがないモデルが一般的でしたが、7000番台以降はGPU統合モデルが基本になっています。

Ryzenの世代モデルNo.

例えば、Ryzen7 7700の場合は、Ryzen7に続く7700が世代とモデルNo.になっています。

  • 世代:7(第7世代)
    比較的新しい世代のものだとわかります。
  • モデルNo.:700(100〜900で設定)
    500がミドルハイレベルなので、ハイクラスのモデルだとわかります。
Yuzu

ということは…Ryzen7 7300は存在しないわけね!

Ryzenシリーズのサフィックス

AMD Ryzenシリーズのモデル名には、以下のようなサフィックスが付くことがあります。それぞれの意味を理解することで、自分に合ったモデルを選べます。

  • X: 高クロックで動作する性能重視モデル
  • G: 内蔵GPUを搭載しており、グラフィックカードなしでの運用が可能
  • X3D: 3D V-Cacheを搭載し、特にゲーム性能が強化されたモデル
  • F: 内蔵GPU非搭載
  • E:低消費電力CPU
  • H:高性能ノートPC向けCPU
  • U:低消費電力CPU

Intel Core i7の特徴

Intel Core i7は、シングルスレッド性能に強みを持つCPUです。

Intelは新しい世代ごとにソケット規格が変わることが多いですが、性能向上に伴う技術革新が速いため、常に最新技術を採用したCPUを利用できる利点があります。

Coreシリーズの世代とSKU No.

例えば、Intel Core i7 13700Kの場合は、i7に続く13700Kが世代とSKU No.になっています。

  • 世代:13(第13世代)
    比較的新しい世代のものだとわかります。
  • SKUNo.:700(100〜900で設定)
    500がミドルハイレベルなので、ハイクラスのモデルだとわかります。
Yuzu

このへんはRyzenもCoreも似てるね

Coreシリーズのサフィックス

Intel Coreシリーズのサフィックスも、特性を示しています。

  • K: オーバークロック可能なモデル
  • KF: オーバークロック可能で、内蔵GPU非搭載
  • F: 内蔵GPU非搭載
  • T: 低消費電力モデル
  • U: 低電力・超薄型ノート用
  • H: 高性能ノート用

マザーボード、メモリやGPUとの相性は?Ryzen 7とCore i7の互換性チェック

マザーボード、メモリとの相性・注意点

Ryzenは同じマザーボードを繰り返し使用しやすい!

CPUは単独で動くものではなく、マザーボードやGPU等が必須です。

GPUについてはCPU内蔵型もあるので、その場合は単体で動きます。

ですがマザーボードはCPUとの互換性がなければ使用すらできません。

AMD Ryzenは同じCPUの規格(ソケット)を長く使う傾向があるため、マザーボードの買い替えが比較的少なく済みます。

一方、Intel Coreは1代限りで買い替えなければなくなることも多いです。

しかし、Intel第12世代はメモリが複数の規格(DDR4とDDR5)に対応しているなど、一部の世代だけですがIntelならではのメリットもあります。

AMD Ryzen向け ソケット・互換性一覧

ソケット対応プロセッサ対応チップセット特徴
AM4Ryzen 1000~5000シリーズA320, B350, B450, B550, X370, X470, X570長寿命のプラットフォーム。第1~第5世代まで幅広く対応。
AM5Ryzen 7000シリーズ(Zen 4以降)A620, B650, B650E, X670, X670EDDR5、PCIe 5.0対応。次世代性能を最大限に活用可能。

Intel Core向け ソケット・互換性一覧

ソケット対応プロセッサ対応チップセット特徴
LGA 1200第10世代(Comet Lake)H410, B460, H470, Z490第10/11世代対応。一部モデルでPCIe 4.0対応。
第11世代(Rocket Lake)H510, B560, H570, Z590
LGA 1700第12世代(Alder Lake)H610, B660, H670, Z690DDR4/DDR5両対応可能。
第13世代(Raptor Lake)H710, B760, Z790PCIe 5.0やDDR5でさらに高性能に。

GPUとの相性で考える最適な組み合わせ

Ryzen 7やCore i7は、GeforceRadeonなどの外部GPUと組み合わせることで、1080pや4Kゲームでバランスの取れた性能を発揮します。

一般的にIntel製のCPUはNVIDIA製のGeForceと、AMD製CPUは同じAMD製のRadeonと相性がいいと言われていました。

確かに以前はそれぞれの互換性を気にする声もあったのですが、現在ではあまり意味がなくなっています。

つまり、どちらのCPUでどちらのGPUを選んでも問題はさほどないということです。

Yuzu

単純にGPUの性能と価格で選んでしまいましょう!

Ryzen 7とCore i7の性能を比較!

ゲーム性能を比較

ゲーム性能では、一般的にシングルコア性能に優れたIntelが強いといわれています。

Ryzenはゲーム性能では劣るといわれていましたが、近年ではRyzen 7 7800X3Dといった、3D V-Cacheを搭載したフレームレートの安定性を強みとするモデルも発売されています。

クリエイティブ作業や生産性での比較

動画編集や3Dレンダリングでは、Ryzen 7のマルチコア性能が役立つ場合が多いです。ただし、Core i7も効率コアを活用することで、高いマルチタスク性能を発揮します。

例えば、Ryzen 7 7800X3Dすると、Ryzen 7は安定したパフォーマンスを提供する一方、Core i7は短時間でのタスク処理に優れています。

消費電力・発熱・静音性の観点から比較

Ryzen 7はTDPが低めで、省エネ性能が優れています。一方、Core i7は高負荷時に発熱が多く、冷却システムをしっかりと整備する必要がある場合があります。

長時間の作業やゲームプレイを考える場合、Ryzen 7は静音性を維持しやすく、電力消費の低さからコストパフォーマンスも高い選択肢となります。

Ryzen 7とCore i7はどちらを選ぶべき?具体的な用途別のおすすめ

ゲームを中心に考えるならどっちがいい?

ゲームの種類に応じて選ぶのがベストですが、Intel CoreであればCore i7よりもランクの低いもの(Core i5)でもゲームを楽しめる場合が多いです。

Ryzenではゲームできないのか?というとそんなこともありませんが、Intelの方がフレームレートやゲームの挙動は安定しやすいようです。

とはいっても、ゲームの場合はCPUよりもGPUの性能が影響する場合が多いです。

クリエイティブ作業・仕事用途での選び方

  • 動画編集やレンダリング: Ryzen 7のマルチコア性能が優位。
  • 生産性アプリ: Core i7のコアが効果的。

例えば、長時間のエンコード作業ではRyzen 7が電力効率の面で有利です。

また、マルチスレッドが動画の書き出し(エンコード)では強いですが、それに至るまでのタイムラインの編集やプレビューの生成ではシングルスレッド性能の方が重要になってきます。

つまり、どちらも作業の工程で得手不得手があるといった形です。

コストパフォーマンス重視で選ぶ場合

予算を抑えつつ性能を重視するなら、Ryzen 7は総費用が低めに抑えられる傾向にあります。

必要な電力量が低めなため、それにかかる電源ユニットや冷却ファンの費用が節約できます。

また、マザーボードを一度購入すれば長く使い続けられます。

一方、Core i7は初期コストが高くなる場合がありますが、性能重視の選択肢として適しています。

しかし今後のアップグレードを視野に入れるなら、Ryzen 7(というかソケット)の寿命の長さは見逃せないでしょう。

まとめ

Ryzen 7とCore i7は、異なる強みを持っており、実際のところ用途によって最適な選択が異なります。

マザーボードを長く使い続けたい&低消費電力を目指すならRyzen 7、電力効率よりもパワーを求めるならCore i7という考えもできるように、それぞれ強味が違います。

システム全体のバランスを考慮し、自分の用途に合ったモデルを選びましょう。

これでないとこれが全くできない!というものではないので、迷う場合はコスト面からもRyzenがおすすめです。

どちらを選んでも失敗しないために、具体的な用途や予算に基づいて検討するのを忘れないようにしましょうね!

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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを当ブログで紹介しています。

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