【レビュー】AMD Ryzen 5 8500GはAM5で最安!?コスパ良しCPUの実際の使用感

先日、FractalDesign Terraを使用した自作PCを組みました。

このPCのCPUにはRyzen5 8500Gをチョイスしています。

理由としては、このケースを長く使いたいから。

AMDの最新Socket AM5で安いCPUを探したところ、こちらのCPUになりました。

ただ、Ryzenシリーズの中でも比較的マイナーなCPUのようで、ネット上の情報もあまりありませんでした。

基本的には新しいCPUですがミドル・ローエンド向けであり、価格も2万円代。何よりも最新規格に対応しているのにこの安さと言うことで、悩みましたが購入に至りました。

しかし、RTX4060と一緒に使用したところ、FPSやオープンワールドゲームにおいては、そのパワーの少なさはほとんど目立たないだけでなく、発熱が少ない点が非常に気にいっています。

今回はRyzen5 8500Gを自作PCに搭載して数週間使った感想を元に、実際の使用感をレビューします。

目次

Ryzen5 8500Gについて

Ryzen5 8500Gのスペック

項目詳細
コア数/スレッド数6コア12スレッド
クロック速度基本クロック3.5GHz、最大ブーストクロック5GHz
TDP65W
内蔵グラフィックスRadeon 740Mシリーズ(RDNA 3アーキテクチャ)
メモリサポートDDR5最大5200MHz
ソケットAM5
プラットフォームデスクトップ向け
発売日2024年1月31日
製造プロセス4nmプロセス
キャッシュ合計22MB

Ryzen5 8500Gは、デスクトップ向けに設計されているものの、その消費電力の低さが魅力です。

また、マザーボードとの互換性を示すソケットは最新の「AM5」を採用。AMDは2025年以降もAM5のサポートを謳っているため、長期的に見てもCPUの入れ替えが容易になり、一緒に使用するマザーボードは長期的に使えます。

金額的には2万円台後半ですが、内蔵グラフィックスを有しており、軽いゲームやビデオ再生などの用途であれば別途GPU等は不要。

用途を絞れば高いコストパフォーマンスを有しているCPUと言えます。

Ryzen5 8500Gの特徴

発熱の少なさ

まず最初に印象的だったのが、発熱の少なさ。フルロード時でも冷却ファンの音が目立たず、静かな動作を維持していました。

アイドル時の温度は30℃前後で安定しており、ゲームなどで負荷をかけた場合でも最大で60℃程度。

PCを長時間使用している中で、温度の上昇が気になる場面はありませんでした。

Ryzen5 8500GはTDPが65Wと低めなので、冷却システムの構築にそれほどコストをかけずとも、安定して動作してくれます。

つまり、CPUクーラーも電源ユニットもそこまで容量の大きなものは不要。

Mini-ITXなどのマザーボードにコンパクトなPCケースとともに導入するには、うってつけのCPUかもしれません。

とりあえず導入して、パワー不足を感じた際に買い替えがしやすいのは大きなメリットです。

Yuzu

用途によっては付属のCPUクーラーでも十分かも?
より静かな環境を求める方はケースとCPUクーラーを検討しましょう。

日常作業での快適性

Webブラウジング、資料作成、動画視聴など、日常的な作業では一切ストレスを感じません。

複数のブラウザタブを開いたり、バックグラウンドでいくつかのアプリを動かしていても動作がもたつくことはほとんどないレベルです。

特に感じたのは、軽い作業ではレスポンスが非常に良いということ。

例えば、Premiere Pro等の動画編集ソフトを立ち上げる際の速度や、Lightroom、Photoshop等の画像処理の際の速度は期待以上です。シングルコア性能がそこそこ良いため、Windows上での動作は非常に軽快です。

全体として、日常用途においてこのCPUを搭載していることでパフォーマンスが不足していると感じる瞬間はありませんでした。

Ryzen 5 8500GとRTX4060でゲーム性能は?

ゲーミング用途に関しては、以下のような結果でした。

  • Apex Legends(フルHD・高設定): 平均で約100fps前後。
  • Cyberpunk 2077(フルHD・中設定+DLSS): 平均で約60fps。
  • モンスターハンターワールド: アイスボーン(フルHD・高設定): 平均で約70fps前後。
  • VALORANT(フルHD・高設定): 平均で200fps以上。

フルHD環境においては多くのタイトルで高いフレームレートが得られます。画質にこだわらなければ、結構いいところまで行っている気がします。

ただし、試してはいないのですが、CPU負荷が高いシミュレーション系ゲーム(例: Cities: SkylinesやTotal Warシリーズ)では、フレームレートの不安定さが発生することも予想されます。

4K解像度や最高設定を求める場合には、設定の調整が必要になりそうです。

Yuzu

なお、実際のパフォーマンスはシステム構成やゲームの最適化状況によって変動する可能性がありますので要注意。

GPUとの併用について

価格.comのレビューにこんな記載がありました。

GPUとの同時使用が出来ないことが判明し購入を諦めた商品となります。
具体的に説明しますと、Ryzen8000シリーズはAPUとして内蔵グラフィックにPCIeバス帯域を取られており、最下位モデルの8500GではPCIeバスが4レーンしかありません。
GeForce RTX4060ですらバス帯域を8レーン消費することからレーン不足によるエラーを吐いてしまい、グラボは積載できない形となります。

https://review.kakaku.com/review/K0001603517/#tab

つまり、Ryzen5 8500Gはグラフィックボードとの併用ができないと記載されています。

私自身、購入の際にこちらも見かけたため、確認したのですが普通にRTX4060と同時使用できます。

今のところ、同時に使用していてエラーとかもなく、快適に使用できているので、全く問題ありません。

まとめ

Ryzen5 8500Gは、発熱が少なく、日常作業や軽いクリエイティブ用途での使用に適していると感じました。

TDPが65Wと省電力であり、そこそこ静音性にも優れているため、長時間使用しても快適な作業環境を維持することが可能です。

RTX4060と組み合わせると、ゲームの場合はフルHD環境であれば快適なプレイが可能。

4K解像度や最高設定を求める用途には若干の制約があるものの、プレイできないことはなく、コストパフォーマンスに優れた選択肢であることは間違いないと言えます。

自作PCを構築する上で、用途に合った性能を求める人にとって、Ryzen5 8500Gは検討する価値のある一品です。

気になる方はぜひ使ってみてくださいね。

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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを当ブログで紹介しています。

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