みなさんは自作PCについて、どのような認識を持っていますか?
一時は大きなブームとなりましたが、現在では「時代遅れ」と言われることもあるようです…。
しかし、自作PCは今でもなお、多くのメリットがありますし、自作でしか得ることのできないものもあります。
確かにPCに関する知識は必要ですが、一昔前に比べて難易度が大きく下がっているのも事実。
今回は、そんな自作PCについて紹介していきたいと思います。
私も最近自作しました
自作PCの現状と誤解
自作PCは過去に比べて人気が落ち着いたと言われていますが、それが時代遅れであることを意味するわけではありません。
確かに自作する必要もないほど、多くの種類のPCが世の中に溢れています。
ただ、痒いところに手が届くのが自作のいいところ。
自作PCには多くの可能性が秘められています。
自作PCを巡る現在のトレンド
最近では、自作PCが特定のニッチ市場や特定の目的に特化するように進化しています。
例えば、ゲーミングPCや動画編集向けのPCなど、特定のニーズに応じて最適化された構成が求められています。
特にグラフィックボードが必要なものについては、グラフィックボードの金額が大きいこともあり、既製品のPCではオーバースペックだったり、逆に求めている構成ではない場合もあります。
そういったことに対して、低価格で高性能を実現するための工夫や、カスタマイズ性の高さを活かしたユニークなビルドも注目されています。
時代遅れと呼ばれる理由
自作PCが時代遅れとされる理由の一つには、ノートPCや既製品デスクトップPCの性能が向上したことが背景にあります。
これらの製品は何も考えなくても購入できる手軽さと一体感、さらに場合によってはコストパフォーマンスに優れます。
わざわざ自作する労力を考えると、完成品を選ぶのも無理はないでしょう。
Macでいいという方なら、むしろ完成品の選択肢しかありませんし。
しかし、これが自作PCの価値を減少させることとはイコールではないことに注意が必要です。
自作PCの可能性と魅力
自作PCは単なるパソコン作りではなく、自分だけの特別なマシンを創り上げる体験そのもの。
自作PCを選ぶ理由として次のような点が挙げられます。
圧倒的なカスタマイズ性
自作PCの最大の魅力は、自分のニーズや予算に合わせてパーツを選べる自由度です。
高性能なGPUを選んでゲーミング特化型、3Dモデリング特化型にしたり、静音性を重視したりすることが可能です。
また、好きなPCケースを選ぶことで、お部屋のインテリア性も高めることができます。
このカスタマイズ性は、市販のPCでは得られない大きな利点です。
コストパフォーマンスの良さ
パーツを個別に購入することで、市販PCの中間マージンをカットできます。
通常、完成品を購入したら20万円を超えるような構成でも、自作であれば15万円というようなこともざらにあります。
同じ予算でも、より高性能なPCを作成することができる点は、大きな魅力です。
学習とスキルの向上
自作PCを組み立てるプロセスで、パソコンの構造や動作の仕組みを学ぶことができます。
この知識は、トラブルシューティングやメンテナンスに役立つこと間違いなしです。
自作PCで失敗しないためのポイント
自作PCの制作を検討する際、成功するための計画と準備が必要です。
以下のポイントを押さえておけば、初心者でも安心して取り組むことができます。
目的を明確にする
まず、自作PCの用途を明確にしましょう。
ゲーミング、動画編集、オフィス作業など、目的によって必要なスペックやパーツが異なります。
オフィス作業であれば、むしろ自作しなくても良いかもしれません。メーカー製PCの方が安上がりです。
自分に必要な性能を把握することで、無駄な出費や時間を節約しつつ最適な構成を選べます。
信頼性の高い情報源を活用
パーツ選びや組み立ての際には、信頼できる情報源を参考にすることが重要です。
レビューサイトやYouTube、SNSなどで実際の使用感や注意点を調べることで、失敗する率を下げることができます。
適切な予算設定
自作PCには予算の設定がとても重要です。
安価すぎるパーツを選ぶと性能や耐久性で妥協することになりますが、必要以上に高価なパーツを揃えると無駄な出費になります。
適切なバランスを見極めましょう。
自作に自信がない場合はBTOも検討
もし自作PCを組み立てる自信がない場合や、時間や手間を節約したい場合は、BTO(受注生産)PCを検討するのも一つの選択肢です。
BTOならば、必要なスペックを選ぶだけで専門業者が組み立ててくれるため、手軽に自分の用途に合ったPCを手に入れることができます。
また、サポートや保証がついている場合が多く、安心感も得られます。
もちろん、自分で作成するよりはコストがかかってしまう点はデメリットですが、サポートや保証は製品全体についてくるので、好きなスペックのPCを確実に手に入れることができます。
自作PCが時代遅れではない理由
自作PCは「時代遅れ」と言われることがありますが、それは間違いなく誤解です。
その理由を次の観点から説明します。
ニッチ市場での活躍
自作PCは特定のニーズを持つユーザーにとって、唯一無二の選択肢です。
ゲーマーやクリエイターにとって、カスタマイズ性と性能の両立は重要であり、市販PCでは叶えられない要求を満たすことができます。
システムの進化
近年、自作PC向けのパーツやツールが進化しており、初心者でも取り組みやすくなっています。
また、コミュニティやサポート情報が豊富で、初めての挑戦でも安心です。
分からないことがあったらYouTubeを見たりSNSで質問したりすることで大体の疑問は解決できますし、BTO店舗のサービスを利用することもできます。
持続可能な選択肢
自作PCは壊れたパーツだけを交換できるため、一度全体を組んでしまえば次回以降は壊れた部分や性能を強化したいパーツだけを取り替えればOKです!
イニシャルコストはかかってしまいますが、ランニングコストはかなり節約できます。
もちろん、どのパーツが現在の構成なら使用できるのかを調べる必要はありますが、あうパーツさえ調べてしまえばこっちのもの!
まとめ
自作PCは時代遅れではなく、むしろ特定のユーザーにとって必要不可欠な選択肢であり続けています。
用途に応じたカスタマイズ性、学習の機会、コストパフォーマンスの良さなど、魅力的な要素がたくさんあります。
もし自作に自信がない方でも、BTOという選択肢を活用すれば、自分に合ったPCを安心して手に入れることができます。
自作PCを検討している方は、自分のニーズに合った構成を見つけ、挑戦してみてはいかがでしょうか?