KlingAIとHailuoAIを2025年時点で徹底比較レビュー!どちらの動画生成AIがおすすめ?

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近年、AIによる動画生成は急速に進化しています。TikTokやYouTubeでもAI生成コンテンツはかなり増えています。

そんな私もAI動画生成を毎日のように行っています。

Yuzu

主にTikTokでAI猫の動画を作成しています。
最近ようやく万バズを経験しました。

AI動画生成モデルの中でも特に中国発の Kling AI(以下Kling)と Hailuo AI (以下Hailuo)は、動画生成において非常に使いやすく、また高機能で自由度も高いことで有名です。

ですが、この2つのモデルには大きな違いがあり、用途によっては損をしているかもしれません…。

本記事では、この2つの最新AI動画生成モデルを徹底比較し、特徴・違い・使い分けのポイントを整理します。

目次

早速結論!KlingAIとHailuoAIはどちらを選ぶべき?

動画生成AIの主な機能は

  • Text-to-Video(テキストから動画生成)
  • Image-to-Video(画像から動画生成)

の2つに大きく分けられます。

その他に各動画生成AIモデルによって、様々な機能があります。

Text-to-Video(テキストから動画生成)機能は作成する動画が異なった特徴を持ちやすい(作風がバラけやすい)ため、一貫した動画作品を作成しようと思うと難しいです。

そのため、動画生成AIモデルを使う人の多くはImage-to-Video(画像から動画生成)を使用することが一般的ではないかと思います。

Yuzu

その前提で考えるなら…

間違いなくKlingAIがおすすめです。
物理的な破綻が少ないので、安心して動画が作成できます。

私の動画生成AI活用例

私は実際に月にAIショート動画を20本程度制作しています。多い時は毎日ショート動画を投稿していました。

元々Hailuoの無制限プランに惹かれてHailuoを契約していましたが、私のような使い方でもHailuoの無制限プランを使いきれないことに気づき、Klingに乗り換えました。

私の使い方では、基本的に画像はImageFXかWhiskで作成し、画像を動画にするために動画生成AIを活用しています。

KlingではImage-to-Video(画像から動画生成)であれば一番上位のプランを使用することにより、1分間のショート動画生成を大体月に30〜40本程度行えます。

HailuoAIの有料プランの中には、動画を無制限で作成できるプランもあるのですが、最上位モデルのHailuo02を無制限で使用したいと思うと、月に2万円ほどかかってきます。

そしてクレジット無制限でも肝心の生成速度がKlingに比べて遅く、Hailuoはストレスが溜まります。

AI動画作成を1日に何十本も行うのならともかく、大多数の人はHailuoの無制限プランは必要ないです。

Yuzu

私の使い方ではKlingAIがベストでした!

2つの動画生成モデルの概要を比較

KlingAIとは?

引用元:https://app.klingai.com/global/

開発元と背景

KlingAIは、中国の大手IT企業 Kuaishou(快手) が開発した動画生成AIです。
快手は中国でTikTok(抖音)に次ぐショート動画プラットフォームを運営しており、その自社エコシステムを活かす形でKlingを展開しています。

2024年には初期版を発表し、「最大2分・30fps・1080p」という長尺動画生成能力を公式に明言しました。2025年現在では、グローバル向けにも展開が広がっており、高機能な動画生成AIとして人気を博しています。

最新モデル「Kling 2.1」の特徴

2025年5月に発表された最新モデル「Kling 2.1」は、Standard 720pHigh Quality 1080p の2モードを搭載しています。

解像度を状況に応じて切り替えられるため、軽量生成/高品質生成を用途に応じて使い分け可能です。

過去には、「動画生成がいつまでたっても終わらない・・・」といった声も聞かれたKlingですが、Kling2.1は生成速度も向上。StandardMode 5秒の動画生成であれば1分程度で終わってしまいます。

VideoExtenderを使用することで最大2分の長尺動画の作成もでき、まさに現在は動画生成AIモデルの中で覇権を握っています。

実際にKlingAIを使用した感想

私はKlingを実際に使用して、何よりもその物理演算性能の高さに驚きました。

海における波や水たまりの波紋、風の動きによる木の葉の揺れなど、破綻なく動くので、クレジットを無駄にせずに動画を生成できます。

クレジット無制限プランはないものの、失敗が少ないのが最大の特徴で、欲しいシーンが決まっているのならほぼ確実にそのシーンが手に入ります。

その分、動きは少ないのかもしれませんが、プロンプトで指定してあげればしっかりと動きますので、コントロールしやすいです。

KlingAIのメリットとデメリット

メリット

  • 破綻が少なく、物語性のあるコンテンツ制作に強い。
  • シリーズ物の企画で「キャラの一貫性」「同一の世界観」を維持しやすい。
  • 機能が多く、大体の要求に対応できる。
  • Image-to-Video(画像から動画生成)では、開始フレームと終了フレームの指定が可能。より一貫性に優れた動画を作成可能。

デメリット

  • 無制限で動画を生成できる料金プランがない。
  • 機能が多い分、初心者はどこから手をつけて良いか迷いがち。
  • 様々な機能は多いが、クレジット消費が大きいため、長尺・高画質な動画を多く作るとすぐにクレジットが枯渇する。

HailuoAIとは?

引用元:https://hailuoai.video/ja

開発元と背景(MiniMax)

HailuoAIは、中国のAIスタートアップ MiniMax が開発した動画生成モデルです。
MiniMaxはChatGPT対抗の「ABAB」などでも知られ、2025年には動画領域で一気に存在感を高めました。

最新モデル「Hailuo 02」の特徴

最新モデル「Hailuo 02」は、短尺動画に特化した仕様です。最大10秒までの動画生成に対応。フルHD相当の動画出力も可能。

物理挙動やカメラワークなど大きな動作に強い印象。インパクトのある動画を生成しやすいという特徴があります。

プラットフォームのUIもかなりシンプルで、初めて動画生成AIを使う方でも使いやすいです。

実際にHailuoAIを使用した感想

私はKlingを使用する前は、Hailuoを使用していました。

Hailuo01しかない時から使用していたのですが、割と破綻は多い印象でした。

その分クレジット無制限プランがありましたので、とりあえず質より量で同じシーンをたくさん生成していました。

しかし、欲しいシーンが出てくる可能性はそこまで高いとは言えませんでした。

その後、Hailuo02が発表され、こちらは01よりも圧倒的に破綻が少なくなりました。

使い勝手も良かったのですが、Hailuo02を無制限プランで使用しようと思うと結構な月額になります。

そのため、コスパを求めてKlingに乗り換えています。

Yuzu

カメラの動きを指定できるため、ダイナミックな動きには強いです!

メリットとデメリット

メリット

  • 6〜10秒のショート動画に特化しており、TikTokやYouTube Shorts向き。
  • 有料プランの中に無制限プランを用意しているため、がっつり動画制作したい方に最適。
  • UIがシンプルで使いやすい。
  • 日本人などアジア系の人物生成に強い。

デメリット

  • 動画の生成時間が長い。通常でも3分から5分程度はかかる。
  • 無制限プランはあるが、生成時間が長いため、多く作ろうとすると相当の時間がかかる。

KlingAIとHailuoAIの性能比較

両者の違いを一覧で整理しました。(2025年8月時点)

項目KlingAIHailuoAI
開発元Kuaishou(快手)MiniMax
最新モデルKling 2.1Hailuo 02
解像度モードStandard 720p / High Quality 1080p768p(6秒/10秒)・1080p(6秒)
参考消費クレジット720p・5秒で20クレジット768p・6秒で25クレジット
最大尺(モデル仕様)最大2分(通常5秒)最大10秒(通常6秒)
生成時間1分程度(有料プラン加入時)3〜5分程度(有料プラン加入時)
得意分野長尺・シリーズ運用・物語性ショート動画大量生産・瞬発力
提供チャネルWeb/アプリ/APIWeb/アプリ/API
料金(クレジット)Basic 0ドル
Standard 10ドル(660)
Pro 37ドル(3000)
Premier 92ドル(8000)
Standard 14.99ドル(1000)
Pro 54.99ドル(4500)
Master 74.99ドル(10000)
Ultra 124.99ドル(12000)
Max 199.99ドル(20000)
※UltraはHailuo01、MaxはHailuo01/02使用無制限

まとめ

Image-to-Video(画像から動画生成)中心であればKling一択!

ショート動画などで登場人物や場面の一貫性を保つためにはImage-to-Video(画像から動画生成)を使用して動画を作成するのが一般的です。

このImage-to-Video機能を中心に使っていくのであればKlingAIを使用するのが一番コスパがいいです。

クレジット無制限で使用できるわけではないですが、Klingの最上位プランで付与されるクレジットを使いきることができる方はなかなかいないのでは?と思っています。

いろんな動画生成AIを使わないと自分に最適かどうかはわからない

Hailuoから動画生成AIの世界に入った私。

結局Klingが最適だと気づきましたが、これはどうしても使ってみないとわからないポイントです。

各モデルの挙動や特徴などは実際に使ってみたいとわかりません。

Hailuoはよく動く」というのが実際に使用した私の印象で、過去のモデル「Hailuo01-Director」では意図しない動きが発生することも多々ありました。

しかし、このモデルはカメラワークをワンクリックで指定できる手軽さがあり、難しい専門知識がなくてもダイナミックなカメラワークを採用できるという特徴があります。

Yuzu

結局実際に使ってみないと強みと弱みのバランスがわからないんだよね。。。

各モデルの特徴は文字で表現しきれず、感覚で理解しなければならない部分があります。

そんな自分に最適な動画生成AIモデルを選ぶのに助かるのがPollo AI

様々な動画生成AIモデルを1つのプラットフォームにまとめているため、自分に最適な動画生成AIモデルを探すことができます。

多くのモデルを使うためにはどうしても課金する必要はありますが、数百円〜数千円もあれば自分の使い方に合わせた動画生成AIを見つけることは十分可能です。

ご興味がある方は、ぜひ以下の記事をご覧になってみてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを紹介しています。

2025年には動画生成AIでのコンテンツ作成を本格的に開始。
PolloAIのCP(クリエイティブパートナー)でもあり、生成AIについての情報も発信予定。

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