高性能なミニPCを製造・販売しているメーカー「MINISFORUM」から、ゲーム用途にもガッツリ使用できるミニPCが発売されています。
MINISFORUMの安全性については、次の記事で調査しています!
その名もAtomMan G7 Tiというもので、ミニPCによくあるNUCBox型ではなく、PS5のような縦置き型の形状です。
今までミニPCでもゲームはできる!と言いながら、その実態は内蔵型GPUで 「低画質・低リフレッシュレートであればゲームも可能」というものが多かったように思います。
その点、このAtomMan G7 Tiは独立したGPUを持っており、AIゲーミングPCを謳っているほどです。
他のミニPCと比べて何がどう違うのか?本記事で徹底的に比較いたします。
クーポンコード:A8MINI
AtomMan G7 Tiについて
スペック
項目 | 詳細 |
---|
プロセッサ | Intel® Core™ i9-14900HX(24コア[8P+16E]、32スレッド、最大5.8GHz) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop(GDDR6 8GB、TGP最大140W、Dynamic Boost対応) |
メモリ | DDR5 5600MHz デュアルチャネル(最大96GBまで増設可能) ※32GB搭載モデルを選ぶことも可 |
ストレージ | M.2 2280 PCIe 4.0 SSDスロット×2(各最大2TB、RAID 0/1対応) ※1TB搭載モデルを選ぶことも可 |
ディスプレイ出力 | HDMI 2.1(8K@60Hz、4K@120Hz)×1、USB4(8K@60Hz、4K@120Hz)×1 |
ポート | – USB4 ×1(データ転送、DP、PD出力対応) – USB 3.2 Type-A(Gen2)×1 – USB 3.2 Type-A(Gen1)×2 – 3.5mmコンボジャック ×1 – RJ45 1000Mbps イーサネットポート ×1 – SDカードスロット ×1 |
無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
電源 | 280W DC 19V(電源アダプター付属) |
サイズ | 396.5mm × 236mm × 32.5mm |
OS | OSライセンスなし(オプションでWindows 11対応) |
主な特徴(メリット)
高性能なCPU「Core i9-14900HX」を搭載
Core i9-14900HXはノートPCに搭載される中では最高クラスの性能を誇ります。
本来ならさらに高性能なCPUを載せたいところですが、筐体の小ささからモバイル向け最上級のCPUに妥協したといったところでしょうか。
排熱性能を考えた結果、より高い性能を持続できるようにCore i9-14900HXを選択したのだと考えられます。
昨今はゲーミングノートPCも市場に多く供給されてるため、Core i9-14900HXという選択はちょうど良いところだと思います。
NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptopを搭載
ミニPCにありがちな内蔵GPUではなく、独立したGPUを搭載しているのが本モデルの大きな特徴でもあります。
搭載されているモデルはNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU。
GeForceは画像の描写が非常に早いことが特徴で、リアルタイムな映像出力が要求されるゲームや3Dモデリングと非常に相性が良いのが特徴です。
流石にこちらも排熱等に考慮し、ノートPC用のモデルが搭載されている関係で、最高品質の性能…まではいきません。
しかし、従来のミニPCと比べればかなり良い環境でゲームやクリエイティブな作業を楽しむことができそうです。
この性能では考えられないくらいの小ささ
そして、これまで説明した性能を有していながら、ここまで小さいのもかなりポイントが高いです。
厚さは驚きの3cm!高さが40cm、幅が23cm程度なので、通常のゲーミングPCと比べてもかなりコンパクトなのが分かります。
このサイズなので、以下のようなアクセサリーを使うことでモニター裏に見えないように設置することもできそうです。
まさかのモニター一体型ゲーミングPC!排熱には注意しましょう!
同じ要領でデスク下にも設置できそうです。デスク下への設置であれば、配線整理もしやすくなりそうです!
気になる点
接続用のポートの数は他のミニPCに比べて少ない
これは本体の薄さとトレードオフになる点です。
厚みが少ない為、ポートを縦並びに配列せざるを得ず、結果としてポートの数が少なくなっています。
特に使用頻度の多いUSB4(type−C)については1つだけです。
もう少しあれば非常に使いやすかったようにも感じますので、ここはちょっと残念な点です。
電源アダプタは大きい
本体とのギャップにもなりますが、消費電力が280wと比較的大きいため、電源アダプタが少々大きめです。
スリムなボディで喜んでいたら、配線整理で大型の電源アダプタにびっくり…と言うこともあるため、電源アダプタの大きさには注意しておきましょう。
人によってはゲーミングノートPCの方が良いかも
ミニPCの中では結構な高性能となる本モデルですが、使用用途によってはゲーミングノートPCの方が良い場合があります。
AtomMan G7 TiはミニPCの中では最上位とも言える構成ですが、ゲーミングノートPCの中では、より良い性能のものがあることも考えられます。
特に、ミニPCは持ち運び用途には向きませんので、少しでも持ち運ぶ予定がある方にはゲーミングノートPCをお勧めします。
ぶっちゃけ大きさ的にはノートPC閉じた時とあまり変わらなかったり…。
AtomMan G7 Tiをおすすめできる人は?
デスク周辺機器を既に整えているor整えていく予定の人
結局ゲーミングノートPCの方がお買い得なんじゃないかとも考えました。
…しかし、既にお気に入りのモニターやキーボード、マウスを持っている方はちょっと待ってください。
ノートPCはモニター、マウス、キーボードが揃っているものの、正直使用感はそれほど良くないです。
特にキーボードの配列は癖がある場合が多く、慣れるまでに時間がかかります。
そしてゲーム用途であれば、よりストレスがない環境でプレイに集中した方が良いのは言うまでもありません。
以上の理由から、既にモニター、キーボード、マウスなどデスク環境をある程度構築できている方や、これからデスク環境構築も視野に入れている方、持ち運ぶ予定のない方はAtomMan G7 Tiを選ぶ方が良いです。
狭いデスクでもゲームがしたい!と言う人
おそらく、AtomMan G7 Tiのメインターゲットだと思います。
従来のゲーミングPCは大きくて場所を取るため、ある程度のデスクスペースが必要でした。
しかし、AtomMan G7 Tiは小さいだけでなく、薄いため、デスク上のみならず、デスク周辺の至る所に設置ができます。
従来であれば場所が確保できなくてゲーミングPCを置けなかった方に、特におすすめです。
ミニPCでのゲームにロマンを見出せる人
ぶっちゃけるとミニPCってゲームなどの多くの処理を必要とするものには向いていないです。
安定したパフォーマンスを発揮するためには、やっぱりある程度の環境が必要です。
性能を追い求めるのであれば、大きくて、重くて、電力も必要なゲーミングPCを自作するのが一番です。
それでもなぜミニPCでゲームするのか?と言われると、それはもうロマンしかないです。
こんなに小さいボディなのに、ゲームもできて、3Dモデリングもできて、大体のことはなんでもできる…。
とてもそんな風には見えないのに…!!
そういった環境がカッコいいと思う人には間違いなくおすすめできます。
なんか…カッコいいんだよね!
クーポンコード:A8MINI
まとめ
AtomMan G7 TiはミドルクラスゲーミングノートPCと同じくらいの性能を持っています。
この性能では考えられないくらいの小ささを持っていますが、ポートの数が少なかったり、電源アダプタは本体に見合わず大きかったりという部分もあります。
デスク環境が既に整っている方や狭いデスクでもゲームがしたい方に特におすすめですが、何よりロマンが詰まっているミニPCだと思いますので、そこにかっこよさを感じる方は購入して損がないはずです!
気になった方はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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