
ラズパイ5でできること徹底解説!初心者にもわかる活用例とおすすめ構成

Raspberry Pi 5(ラズベリーパイ5)は、従来モデルから大きく性能が向上した最新のシングルボードコンピュータです。小型でありながらも非常に高性能な点が注目を集めています。

「ラズパイって聞いたことはあるけど、何ができるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、本記事ではラズパイ5の基本情報から、実際にできること、初心者にもおすすめの活用例までを丁寧に解説していきます。
ラズパイ5は、ちょっとした遊びから本格的な用途まで対応できる柔軟なデバイスです。電子工作やゲーム、PC代替、さらにはIoTやプログラミング学習にも活用できます。
これから購入を検討している方にも参考になるよう、構成例や必要な周辺機器、購入時の注意点もまとめています。
ラズパイ5の基本スペックと進化ポイント


Raspberry Pi 5は、前モデル(Raspberry Pi 4)と比較して、大きな進化を遂げています。特に注目すべきは、処理性能・拡張性・省電力性の3点です。
ここでは、ラズパイ5のスペックと進化ポイントを整理します。
- CPU:Broadcom BCM2712(64bit・4コア・最大2.4GHz)
- メモリ:4GB または 8GB LPDDR4X(モデルにより選択)
- 映像出力:microHDMI×2(最大4K@60Hz デュアル出力対応)
- USB端子:USB 3.0×2、USB 2.0×2
- PCIeスロット:新たに追加(拡張性が大幅に向上)
- 通信:Gigabit Ethernet / Wi-Fi 802.11ac / Bluetooth 5.0
また、microHDMIによるデュアル4K出力が可能になった点も見逃せません。これにより、小型PCとしての実用性が飛躍的に高まりました。
さらに、電力効率にも配慮されています。最大消費電力はおおよそ12W程度とされ、ノートPCよりも省エネ。静音性も高く、ファンレス構成でもある程度の用途に対応できます。



「これだけの性能があって、しかも電気代も安いなんて…」
気になる価格は、メモリ容量によって異なりますが、おおよそ9,000円〜25,000円前後で推移しています。
国内では流通が不安定な時期もあるため、購入タイミングには注意が必要です。
Raspberry Pi 4との主な違いは?
- 処理性能:Pi 5はCortex-A76世代で、Pi 4(Cortex-A72)より約2〜3倍の性能向上
- メモリ速度:LPDDR4Xに対応し、帯域幅が拡大
- 映像出力:デュアル4K60fps対応でよりスムーズな表示が可能
- USB周り:USB 3.0の安定性が向上、実効速度も改善
- PCIeスロット:新搭載。高速SSDや拡張カードの接続が可能に
- 電源設計:最大12Wの給電で高性能化を支える設計へ
一方で、消費電力がやや増加しており、冷却対策はほぼ必須になります。とはいえ、それを上回る性能向上があり、「使いこなす価値のあるアップグレード」と言えるでしょう。
初心者でも安心!ラズパイ5でできることベスト5


Raspberry Pi 5は高性能化したことで、初心者でもより実用的に使えるようになりました。ここでは、設定が簡単で効果を実感しやすい「おすすめの活用例」を5つ紹介します。
基本的に、モニター・キーボード・マウスをつなげば、すぐに使い始められます。
セットアップが不安な方でも、OSはSDカードに書き込むだけでOK。初心者向けに整備された「Raspberry Pi Imager」も公式から配布されています。
- ① デスクトップPCとして使う
ブラウザ(Chromium)やLibreOfficeなど、一般的な作業が可能です。 - ② メディアサーバー(動画再生)
「Kodi」などを使ってテレビに接続し、ホームシアター的に使うことができます。 - ③ レトロゲームエミュレータ
「RetroPie」を導入すれば、スーパーファミコンやPlayStationのゲームが動きます。 - ④ プログラミング学習用PC
PythonやScratchなど、教育用途のプラットフォームとしても最適です。 - ⑤ スマートホームの制御
スマート電球やセンサーと連携して、自宅のIoTハブとして使うことも可能です。



「思っていたよりも“普通のパソコン”として使えるんだな…」
電子工作で広がる応用例と面白い使い方


Raspberry Piは、GPIO端子を使って電子パーツを直接制御できる点が大きな特徴です。ラズパイ5ではその処理性能と拡張性を活かし、より本格的な電子工作にも対応可能となっています。
- 環境モニタリング装置
温湿度・CO2濃度・明るさなどをリアルタイムで記録し、グラフ化も可能。 - 防犯カメラシステム
Raspberry Piカメラ+「motionEye」で監視カメラを自作。録画や通知にも対応。 - 音声アシスタント
Google AIYキットを使えば、音声で操作するスマートスピーカーのような機能も実現可能。 - 電車通過センサー
磁気センサーを使って、踏切のように模型列車の通過を感知してLEDや音を制御。 - 自動水やり装置
土壌湿度センサー+リレーを使って植物への自動給水を実現。



「自分だけの便利ガジェットが作れるって、ちょっと夢があるかも」
ラズパイ5でノートPCやWindowsは動くのか?


「Raspberry Piをノートパソコンのように使えたら便利そう」と思ったことはありませんか?実際、ラズパイ5はその性能向上により、軽作業中心であればノートPC代わりとしても活用可能です。
画面やバッテリーなどを備えた「Pi-top」や「CrowPi」などの専用キットを使えば、見た目も機能もノートPCのように構成できます。
一方で、「Windowsは動くのか?」という疑問を持つ方も多いですが、現時点では公式にサポートされていません。
ただし、試験的に「Windows on ARM(WoA)」を導入する方法も存在します。
現実的には、Raspberry Pi OSやUbuntuなどのLinux系OSを使った方が安定性も高く、機能も豊富です。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)も整っており、Windowsに近い感覚で操作できます。



時間があれば試してみたいと思います。
ラズパイ5を最大限楽しむためのおすすめ構成と購入先


Raspberry Pi 5を快適に使うためには、本体だけでなく、用途に合わせた周辺機器の準備が欠かせません。ここでは、必要最低限のものと、あると便利なオプションを分けて紹介します。
- ラズパイ5本体(4GBまたは8GB)
- USB-C対応電源アダプタ(5V 5A 推奨)
- microSDカード(最低32GB、UHS-I対応)
- ケース(冷却ファン付きがおすすめ)
- microHDMIケーブル(映像出力用)
以下は、さらに活用の幅を広げたい方におすすめのアイテムです。
- ヒートシンク+静音ファン(発熱対策)
- USB接続のSSD(読み書き速度を高速化)
- GPIOブレッドボードキット(電子工作用)
- タッチパネル付きモニター(ノートPC化)
次に、購入先についてですが、国内では以下のショップが安定して在庫を持っています。
- KSY(共立エレショップ)
- スイッチサイエンス
- 千石電商、秋月電子などの専門店
- Amazon(信頼できる出品者を選ぶこと)



以下のような入門キットもレビューしました!
心配な方はキットを買うのもいいかも!


まとめ:ラズパイ5は“遊び”にも“実用”にも応える万能マシン


Raspberry Pi 5は、従来の「電子工作用おもちゃ」とは一線を画す、実用性と拡張性を兼ね備えた一台です。PCとして使うもよし、ゲームやプログラミングに活用するもよし、さらにはIoTやスマートホームの中核としても活躍します。
自分のレベルや目的に合わせてカスタマイズできるので、初心者が最初の一歩を踏み出すにも、上級者が趣味を突き詰めるにも最適なデバイスです。



「遊び心から始まって、気づいたら生活の一部になっていた…そんな人も多いみたいです」
あなたのアイデア次第で、ラズパイ5はもっと面白く、もっと便利に進化していきます。気になっているなら、まずは手に取って、ひとつ試してみてください。