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SoundPEATS Air5 Pro レビュー|音質でも装着感でもない、“もう1つの選ぶ理由”とは?

ワイヤレスイヤホンを選ぶとき、私たちはつい「音質」や「装着感」といった評価軸に目を奪われがちです。

確かにそれらは大切ですが、今の時代、多くのイヤホンがそこそこ高性能になっています。では、それ以外に何が違いを生むのでしょうか?

今回レビューするのは、SoundPEATSのAir5 Pro。

1万円を切る価格帯ながら、ハイレゾ対応・アクティブノイキャン・マルチポイント接続まで備えたモデルです。

しかし、このイヤホンが真価を発揮するのはその音質もさることながら、日常生活にどれだけ自然に溶け込めるか、という点にあると感じました。

音質は他にレビューする方も多いと思いますので、今回は「このイヤホンはいかに便利に使えるか?」ということに着目してレビューしたいと思います。

本製品はメーカーから提供を受けています。
レビューとして率直な感想を記事にしています。

目次

SoundPEATS Air5 Proのスペック

スペック表
製品名SOUNDPEATS Air5 Pro
サウンドピーツ エア ファイブ プロ
特徴・Qualcomm「QCC3091」チップ
・aptX Lossless、LDAC、LC3対応
・ハイレゾ認証済み、「Snapdragon Sound」にも対応
・LE Audio対応
・10mmダイナミックドライバー
・-55dB「AI適応型(アダプティブ)ノイズキャンセリング」搭載
・6つのマイク+AI技術(cVc 8.0通話用ノイズキャンセリング)
・風切り音低減
・マルチポイント接続対応
・60ms低遅延ゲームモード
タイプワイヤレス
形式カナル型
本体操作タッチ
ドライバー方式10mmダイナミックドライバー(PU+PEEK)
BluetoothチップQCC3091
ハイレゾ認証認証済み
Snapdragon Sound認証済み
LE Audio対応
再生周波数帯域20Hz—40KHz
対応コーデックSBC/AAC/LC3/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless
BluetoothチップQCC3091
BluetoothバージョンBluetooth5.4
BluetoothプロファイルHSP、HFP、A2DP、AVRCP
最大持続時間(単体)
※AAC 60%音量 通常モード
7.5時間
最大持続時間(本体)
※AAC 60%音量 通常モード
37時間
重量 (単体)4.8g
重量 (ケース&イヤホン本体)50.3g
サイズ (単体)34.60×19.87×23.50mm
サイズ (本体)66.88×48.33×26.92mm
充電時間 (単体)1時間
充電時間 (本体)2時間
充電コネクタUSB Type-C
急速充電対応(10分→2時間)
AI適応型(アダプティブ)ノイズキャンセリング対応(-55dB)
外音取り込み機能対応
内蔵マイク片側3基
通話用(CVC)ノイズキャンセリング対応
風切り音低減対応
マルチポイント対応
ゲームモード対応(60ms 低遅延)
イヤホンを探す対応
装着テスト対応
防水性能IPX5

Air5 Proの魅力は「高機能」ではなく「高適応」

Air5 Proには、数々の強みがあります。代表的なところは以下の通り。

  • aptX Lossless / LDAC対応の高音質コーデック
  • 最大-55dBのアクティブノイズキャンセリング
  • 2台同時接続できるマルチポイント機能
  • アプリからのEQ設定やタッチ操作カスタマイズ

スペックだけを見れば、本当にお値段以上、上位モデルに匹敵します。

それらを単に並べるのではなく、「これらの機能がどんな風に日常と噛み合うか」を今回は見ていきたいと思います。

次のセクションからは、実際に使って感じた“スペックを超えた価値”を順番にご紹介していきます。

SlackとSpotifyをシームレスに切り替える日常

Air5 Proを使って最も便利だと感じたのが、マルチポイント接続の自然さです。

私は普段、テレワーク中はPCでSlackやZoomを、傍らに置いたiPadではYouTubeを見ています。

Yuzu

サボり…ではありませんよ!

従来のワイヤレスイヤホンだと、いちいちBluetooth設定を切り替える必要があり、それが地味にストレスでした。

Air5 Proでは、PCとその他のデバイスを同時に接続しておけば、Slackの通知がPCから鳴った直後でも、スマホで音楽を再生すれば自動的にそちらに切り替わります。

しかも、切り替えのラグがほとんど感じられません。

これは「便利」以上に、思考や集中の流れを妨げないという点で非常に大きな価値があります。

私のように在宅ワークを中心にデジタルデバイスを複数使う人にとっては、作業の動線が切れないイヤホンという点で、Air5 Proは価格以上の快適さを提供してくれると感じました。

ノイズキャンセリングは「静寂をつくる技術」ではない

Air5 Proのアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、最大-55dBとスペック上は強力です。

ただ、実際に使って感じたのは、「静けさ」をつくるというよりも、自分と外界の距離感を調整するツールだということでした。

たとえばカフェ。

人の話し声やBGMが程よく混ざる空間で、Air5 ProのノイキャンをONにすると、その音は完全には消えません。

けれど、自分が1枚フィルム越しにそこにいるような感覚になるのです。音の輪郭がぼやけ、自分の内側に集中できるといった感じです。

逆に、外音取り込みモードにすると、レジでの会話や駅のアナウンスが自然に耳に入ります。違和感がなく、まるでイヤホンを外したときの“耳の記憶”をそのまま再現してくれているような印象でした。

この「切り替えの滑らかさ」は、単に性能が高いという話ではなく、生活に合わせて空間との関係性をスイッチできるという、非常に“使っていて気持ちがいい”感覚に直結します。

ノイキャンはもはや「音を消す機能」ではなく、「自分の世界をつくる道具」として進化している──Air5 Proを使って、そんな風に感じることができました。

Zoom越しに伝わる“声の印象”を変える

ワイヤレスイヤホンにおける“通話品質”という評価軸は、意外と見落とされがちです。

しかし、リモートワークやオンライン会議が日常化した今、「相手にどう聞こえるか」は、音楽の音質以上に重要になることもあります。

Air5 Proは、片側3基、計6基のマイクを搭載しています。実際にZoomで使用してみたところ、周囲の雑音をうまく抑えつつ、声だけがクリアに届く印象でした。

特に驚いたのは、こちらの声が通る“角”が残っていること。

ノイズを消そうとしすぎて声まで丸くなってしまい、イヤホンが多い中、Air5 Proは“自分の声の温度”を保ったまま、雑音だけをほどよく削ぎ落としてくれる感覚がありました。

試しに録音して自分の声を聞いてみたのですが、必要な情報がきちんと伝わる、ちょうどいい輪郭を保っているのがわかります。

ビジネス用途として見たとき、「自分の声がどう届くか」に意識を向ける人にとって、Air5 Proは確かに信頼できる選択肢になると感じました。

充電効率の良さとサイズ感で持ち歩きのストレスがなくなる

Air5 Proのイヤホンケースは結構簡素です。ですが、マットな質感で必要十分といった感想です。

多くのワイヤレスイヤホンは、高性能になるほどケースが大きく・重くなりがちです。

特にノイズキャンセリング機能を搭載したモデルでは、収納時の厚みや丸みがポケットに引っかかる原因になり、それが地味にストレスになる場面がありました。

その点、Air5 Proのケースは非常に薄く、ジーンズの前ポケットにもすっと入るフラットな形状です。手に持ってもかさばらず、バッグの隙間にもスッと収まります。

もちろん充電性能も十分で、イヤホン単体で7.5時間、ケース込みで最大37時間の再生が可能。

10分の充電で2時間聴けるというのは、素晴らしい充電効率です。

この「薄さ」と「実用的なバッテリー持ち」が両立していることで、日常に“携帯する負担”が発生しないという点が、思いのほか満足度につながりました。

機能性だけでなく、“いつでもどこでも持っていたくなる形”というのも、ガジェットにおける立派な価値のひとつだと再認識させられるモデルです。

Yuzu

ワイヤレス充電には対応していませんが、すぐに充電できるのなら必要ないのかも…

イヤホンを探す機能を標準搭載

実際のイヤホンを探す画面

この価格のイヤホンでありながら、マップを活用した「イヤホンを探す」機能を備えています。

私は今までさまざまな種類のイヤホンを使ってきましたが、よくタクシーや電車の中にイヤホンを忘れて紛失したことがありました。

結構高いものもあったので、無くした時のショックは相当なものでした。

Air5 Proであればマップ上でイヤホンの場所を確認できますし、イヤホンから音を鳴らす事もできます。

遠距離でも近距離でも、確実にイヤホンを探せますので、「失くすこと」がなくなりました。

Yuzu

AirTagなどの紛失防止グッズを買う必要がないのでこの点もコスパ◎

Air5 Proをおすすめしたい人、したくない人

ここまでの内容を踏まえ、Air5 Proが向いている人・そうでない人をあらためて整理してみます。

おすすめできる人

  • 2台以上のデバイスを日常的に使う人
    マルチポイント接続の安定性は、PCとスマホを行き来するライフスタイルに最適です。
  • 自分の“聴こえ方”を切り替えたい人
    ノイキャンと外音取り込みのスムーズさが、空間との距離感を自由に調整できます。
  • リモート会議の通話品質にこだわる人
    通話の声が自然で聞き取りやすく、仕事用にも安心して使える仕上がりです。
  • イヤホンをポケットに常備したい人
    薄型のケースで、持ち歩きのストレスが少ないのも魅力です。
  • 専用アプリで細かく設定したい人
    専用のアプリでEQカスタマイズやタッチ操作の変更ができるのは、好みにこだわる人には嬉しいポイントです。

おすすめしにくい人

  • 音質に極端なこだわりがある人
    LDACやaptX Losslessに対応しているとはいえ、数万円クラスのハイエンド機と比べれば音場の広さや解像感はやや劣ります。
  • 装着の軽さを最優先する人
    カナル型ゆえに密閉感は強く、インナーイヤーのような軽やかさを求める人にはやや重たく感じるかもしれません。
Yuzu

そんな方にはイヤーカフ型がおすすめ!

  • 完全に“無音”を求めるノイキャン原理主義者
    AirPods ProやSONY WF-1000XMシリーズのような無音に近い体験までは望めません。ただし、自然さという点では十分魅力的です。

こうして整理してみると、Air5 Proは「万人向けの優等生」ではなく、「日常と調和する性能を求める人」にこそフィットするイヤホンだと感じました。

まとめ|この価格帯で、“選ばれる理由”は確かにある

SoundPEATS Air5 Proは、数ある1万円以下のワイヤレスイヤホンの中でも、明らかに“頭一つ抜けた存在”です。

音質や装着感といった従来の評価軸をしっかり押さえつつ、それ以上に魅力的なのが「日常との噛み合い方のうまさ」。
マルチポイントでの切り替えの滑らかさ、空間との距離感を調整できるノイキャンと外音モード、そしてZoomでも信頼できる通話品質。

どれもが派手ではないけれど、生活の手触りを静かに変えてくれる機能ばかりです。

この製品を使って感じたのは、「安いから選ぶ」のではなく、「必要十分以上の体験が、ここにある」という納得感。

もしあなたが、日々の作業や移動、リモート会議やちょっとした気晴らしの中で、“邪魔にならず、自然に寄り添ってくれる道具”を探しているなら──Air5 Proは間違いなくその選択肢になり得るイヤホンだと思います。

Yuzu

目新しい機能はないですが、高コスパでまとまった優等生イヤホンでした!

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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを当ブログで紹介しています。

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