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TerraのCPUクーラーをThermalright AXP90 X47に交換【リテールで十分?】

デスクツアー記事を作成しました

先日、自作でコンパクトなPCを組みました。

FractalDesignTerraです。

ケースのお値段はなかなか高いのですが、その分美観に優れており、何よりコンパクトなMini-ITX。

満足して使っていましたが、使い続けているとどうしても気になる点が出てきました。

それが排熱と静音性の問題。

今回は

  • 排熱や音の発生する原因
  • 買い替えたクーラーと検討した候補
  • 交換の工程
  • 今後どうしていく予定なの?

という部分を解説していきます!

目次

なんで今更?排熱と静音性が気になった理由

排熱:夏の存在を忘れていた

私はこのPCを2025年1月に組み上げました。

ちょうど冬なのでボーナスを活用し、どのパーツを購入するか?鼻歌を歌いながらAmazonでパーツ選定をしていたのです。

Yuzu

実際買った後よりも、買う前が一番楽しいよね!

その時期は寒波が襲来していたこともあり、排熱問題など何も気にしていなかったのでした。

そもそも、使用しているCPUはRyzen 5 8500Gというローミドルくらいのモデル。

元々のワットパワーもそこまでないので、CPUクーラーもリテールモデルを使用していました。

Yuzu

Terraが高すぎて…

冬の間はなんの問題もなかったのですが、夏が近づくにつれてリテールクーラーでは発熱が気になるように。

Terraのような小さい筐体であれば、熱源から外部へも近いので尚更です。本体に触れた際や近くに座っている際に「なんかあっついな…」と感じることが増えてきたため、交換を決めました。

静音性:リテールは最低限

静音性もCPUクーラーの交換を決意した原因です。

多分、これもPCケースがある程度の大きさと密閉性を持っていれば気にならないのかもしれません。

ですがTerraは超コンパクトなモデル。さらに排熱性を高めるために密閉性はほぼ0。スカスカな状態です。

また、置いている位置が狭いデスクの上というのも、音が気になる原因です。

これがもう少し離れた位置であれば、耳からの距離が稼げて気にならないのかもしれません。

回っているリテールクーラーに耳を近づけると、風切り音だけではなく、少し何かが擦れているような音も?

そして買い替えに至ったのでした。

CPUクーラーの買い替え

結局、色々と理由をつけてCPUクーラーを買い替えることにしました。

しかし、元々のケースの大きさが限られているため、まずはどこまでの大きさのCPUクーラーなら対応しているかを調べることに。

Terraの公式サイトのマニュアルに以下の図がありました。Terraがサンドイッチ構造のため、反対側にあるGPUの厚みが電源ユニットとCPUクーラーの搭載できる大きさに影響を与えるようです。

引用元:https://www.fractal-design.com/

私が使用しているGPUはMSIのRTX4060なので、幅(Width)が120mm。

今のGPUの高さ(厚み)が41mmなので、77mmの高さまでのCPUクーラーが搭載できます。

Yuzu

マザーボードがAMDのAM5ソケットとなるため、その部分も対応している必要があります。

しかし、今後より性能の高いGPUを搭載するのであれば、もう少し余裕も欲しい…

ということでできるだけ薄めのCPUクーラーを探すことにしました。

検討した商品

取り付けできるクーラーを検討した結果、以下の3つが候補に上がりました。

どれも将来性を見越してMax47mmくらいの高さです。

Noctua NH-L9a-AM5

多分、一番安定しているのがこれだと思います。

その薄さもさることながら実績も十分。とりあえずCPUクーラーといえばNoctuaという人も多いはず。静音性にも定評があります。

しかし、価格もそれなりにします。

私は元々リテールクーラーを使うなど、CPUクーラーはケチっていた人だったので、価格の面から見送りました。

Yuzu

赤と茶の派手カラーより黒が高いのもなんか気になる…

ID-COOLING IS-40X-V3

先ほどのNoctuaよりも4,000円〜5,000円ほど安いです。

薄さも47mmと魅力的です。

しかし、騒音レベルがAmazonの商品説明では最大35.2db。

この部分が実際にどうなのか検証するのは難しいですが、他にもっと静音性の高いモデルがあるはず!

と見送りました。

Thermalright AXP90 X47 Black

最終的にこちらの製品にしました。

薄さも47mmでかなり薄く、騒音レベルも22.4dbとかなり低い。

それでいて価格は3,000円台ということで、こちらに決定。

早速注文して取り付けすることにしました。

CPUクーラーの取り付け

開封

品物が届いたのでまずは開封して中身を確かめます。

特にCPUクーラーにおいてはAM5ソケットに対応と謳っていても「実際に製品には対応可能と書いていない」ってことも多いようで、念入りにチェックします。

説明書にAM5と記載があるので、多分大丈夫なはずです。

既存のクーラーの取り外し

既に搭載されているリテールクーラーを取り外します。

このクーラーはバックプレートからねじ止めする必要がないので、前面から四箇所のネジを回していきます。

取れた図。

右が外したクーラー。こうして並べると、結構高さが違うことがわかります。

新しいクーラーへブラケットを取り付け

Thermalright AXP90 X47には元々intel用のブラケットが取り付けられているため、それをAMD用に変更します。

ネジを取り外してAMD用ブラケットを取り付けます。

マザーボードへ取り付け

マザーボードへ取り付けます。

事前にCPUについていたグリスをティッシュペーパーなどで拭き取り、新しいグリスを塗っておきます。

CPU部分の上にクーラーを覆い被せます。

CPUの4隅付近にある黒い穴にクーラー側のネジを差し込みます。

このマザーボードは裏にバックプレートが既についているので、バックプレート4隅の穴から出てきたネジにナットを取り付けていきます。

マザーボードに取り付けたら、元の状態に戻して完成です!

実際の使用感

排熱・冷却

リテールクーラーよりも冷却性能は良さそうです。

アイドリング時は大体40℃程度をさまよっている感じ。

若干上振れしていますが平常時は39℃~45℃くらい

ゲーム中の冷却性能も調べたかったので、ホグワーツレガシーをしている際の温度を測ってみました。

そちらは以下の通り。

大体60℃くらいです。

冷却性能については使用しているCPUによる部分も大きいため、一概に「これで安心!」というものではないのであくまで参考程度にしてください。

ちなみに私が使用しているCPU Ryzen5 8500Gはローミドルくらいの性能なので、もっと高性能で電力消費が激しいCPUをお使いの場合は、このクーラーの冷却性能では不十分な場合があります。

とはいえ、おそらくRyzen7 の低消費電力モデルなら、大丈夫だと思います。

静音性

リテールクーラーと比べて気持ち「静かになった?」というくらいです。

ファンの風切り音はなくなりません。(もちろん空冷なので…)

一応iPhoneのアプリで音量を調べてみましたが、数デシベルしか変わりませんでした。45dbが43dbになったくらいです。

音についてはCPUクーラーよりも電源ユニットの音の方が大きそうなので、また後日交換したいなと思っています。

まとめ

今回はFractal Design Terraにおける排熱・静音問題への対応として、CPUクーラーの交換を行った体験をまとめました。

リテールクーラーでも冬場は快適に使用できましたが、夏の到来とともに発熱や騒音が気になるようになり、静音性・冷却性能ともに不満が出てきました。

そこで候補を比較検討した上で、最終的に「Thermalright AXP90 X47 Black」を選定。77mmまでという高さ制限をクリアしつつ、静音性と価格のバランスにも優れたモデルです。

実際に取り付けてみると、冷却面ではアイドル時40℃前後、ゲーム中でも60℃台に収まり、十分な性能を発揮。音も若干ですが静かになり、体感的な快適性が向上しました。

Yuzu

ちょっとだけど…夜の作業に安心感がでました!

ただし、完全な静音環境を求めるなら、電源ユニットなど他のパーツの見直しも必要かもしれません。小型PCは一つ一つのパーツの影響が大きいため、全体のバランスが重要です。

Fractal Design TerraのようなMini-ITXケースで自作を考えている方には、今回のような変更もぜひ参考にしていただければと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを当ブログで紹介しています。

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