【レビュー】HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印は使う人を選ぶ上級者向けキーボード!

現代ではペンよりも使われるキーボード。

まさに高級キーボードって、機能性と所有感の両方を満たしてくれる現代の万年筆だと思います。

働き方や趣味のスタイルが多様化する中で、道具としてのキーボードにこだわる人も増えてきました。

その中でも「HHKB Professional HYBRID Type-S」は、機能性とデザインの美しさ、静音性そして打鍵感という実用性を兼ね備えた特別な存在。

まるで自分だけの書き味を求めて選ぶ万年筆のように、使う人の個性やこだわりを反映してくれるキーボードだとも感じます。

そして無刻印ならなおさら自分にとっての特別なものという認識が生まれます。

今回はこの一台が、日々の作業をどれだけ快適で特別なものに変えてくれるのか、実際に使ってみた感想を率直にお伝えしたいと思います。

目次

HHKB Professional Hybrid Type-Sの評価

HHKB Professional HYBRID Type -S
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 指に負担がかかりにくい
  • 無刻印はかっこいい
  • タッチタイピングがより得意になる
  • 自分に合わせたカスタマイズが可能
デメリット
  • 無刻印は辛い
  • 静音性はそこまで良くない
  • 分厚いため、パームレストがないと手首がツラい
  • キー配列が独特で人を選ぶ

HHKB Professional HYBRID Type-Sのカラーリングは墨・雪・白と3種類あります。

また、キーボードの配列も英語配列か日本語配列かを選べ、さらにキートップの刻印の有無を選択できます。

私は「ちょっとレトロで道具感が強い」という理由で白・英語配列・無刻印を選択しました。

使っている人が少なそうなのもポイント。

Yuzu

墨や雪もかっこいいよ!

最高級キーボードとも名高いHHKBですが、同時にクセが強いキーボードであることは確かです。

無刻印はともかく、独特の配列やこの打鍵感が受け入れられるかがカギになると思います。

以下でメリットとデメリットを紹介します。

メリット

指に負担がかかりにくい

HHKB Professional HYBRID Type-Sは、静電容量無接点方式を採用しており、キーの押下圧が軽めに設計されています。

静電容量無接点方式とは?

静電容量無接点方式は、物理的な接点を持たずにキー入力を検知するキーボードの方式。
キーを押すことで静電容量(電荷の蓄積)が変化し、それをセンサーが感知して入力を認識します。
接点の摩耗がないため耐久性が高く、滑らかな打鍵感が特徴。
物理接点を持つメンブレンやメカニカル方式と比べ、静音性に優れ、長時間のタイピングでも疲れにくいのがメリットと言われています。
東プレのRealforceやPFUのHappy Hacking Keyboard(HHKB)などプロ向けや高級キーボードによく採用されています。

そのため、長時間のタイピングでも確かに手や指に疲れを感じにくいです。

キーの反発も程よく、指先へのストレスが少ないのが魅力。

私も日々の作業で何時間使い続けても負担を感じず、むしろタイピングが心地よくなるほど快適でした。

無刻印はかっこいい

無刻印モデルのHHKBは、洗練されたミニマルデザインが特徴です。

キーに印字がないことで、見た目が非常にすっきりしており、机の上の雰囲気も洗練されます。

」モデルは真っ白で、シンプルながら高級感のあるデザインが魅力的。

私が使っている「」モデルはレトロなデザインが他との違いを感じさせます。

所有感を満たしてくれるキーボードとして、使うたびに気分が上がります。

無駄を削ぎ落とした美しさが欲しい方には最適です。

タッチタイピングがより得意になる

これは結果的にですが、無刻印モデルを使うことで、自然とタッチタイピングのスキルが磨かれました。

Yuzu

と言っても数字は未だに慣れません…

キーを見ずに打つ練習を繰り返すうちに、指の動きがスムーズになり、タイピングスピードも向上。

キー配置が合理的に設計されているため、慣れるほど効率的に感じるようになりました。

(ストイックに)タッチタイピングを身につけたい人にとって、HHKBは理想的なキーボードです。

自分に合わせたカスタマイズが可能

HHKBは専用ソフトウェアを使ってキーマップのカスタマイズが可能です。

頻繁に使うキーを押しやすい位置に配置したり、不要なキーを無効化するなど、作業スタイルに合わせた設定ができます。

また背面のDIPスイッチと組み合わせることでMacにもWindowsの配列にもどちらにも対応します。

一度設定してしまえば、他のPCに接続しても同じ環境で使えるため、非常に便利です。

私もキー配置を仕事に合わせて調整し、効率が大幅に向上しました。自分仕様にカスタマイズできる柔軟性は、このキーボードの大きな魅力です。

デメリット

無刻印は辛い

無刻印モデルはデザイン性が高い一方、タッチタイピングに慣れていない初心者にはハードルが高いです。

キーの位置を視覚的に確認できないため、慣れるまではタイピングがスムーズに進まず、ストレスを感じることもあります。

特にパスワードの入力はかなり緊張します。ワンタイムパスワードなどは数字が多く、数字がうち慣れていない私はいつもドキドキしながら入力しています。

今ではだいぶミスタイプも減りましたが、心配な方には刻印ありモデルの方が安心です。

静音性はそこまで良くない

Type-Sは静音仕様ではありますが、完全な無音を期待すると少し物足りないかもしれません。

底を打つまでにある程度の深さがあるため、勢い良く打つとどうしても机に振動が伝わります。

Yuzu

専用のマットを使用することである程度は防止できます。

また、キートップからカチャカチャ音は比較的少ないですが、どうしてもなります。

静かなオフィスや夜間の作業では、音が少し気になることがありましたので、完全な静音を求める人には向かないかもしれません。

Yuzu

ぶっちゃけ静音性だけならMXkeysminiの方が上でした

分厚いため、パームレストがないと手首がツラい

厚みのあるデザインのため、パームレストなしで長時間使うと手首が不自然な角度になりやすいです。

私も最初はそのまま使っていましたが、1時間ほどで手首に疲労を感じ、コルク製のパームレストを購入しました。

それ以来、タイピングが快適になり、長時間の作業でもストレスを感じません。

少しコストがかかる点は気になりますが、快適さを求めるなら必須のアイテムだと思います。

Yuzu

パームレスト自体は満足だけど、よりフィットするものを買った方が良かったとちょっと後悔してます。

キー配列が独特で人を選ぶ

HHKB独自のキー配列は、慣れるまで時間がかかるものの、使いこなすと非常に効率的です。

ただ、一般的な配列に慣れている人には最初は戸惑う部分が多く、誤操作が増える可能性があります。

矢印キーは右手小指でFnキーを押しながらキーを押す必要があったりとキーの組み合わせを覚える必要があります。

そして無刻印の墨と雪はファンクションキーにも色がないため、要注意です。
(と言ってもキーの大きさでわかりますが)

Yuzu

白はちゃんと色があるよ!

私も最初はBackspaceキーやControlキーの位置に違和感を覚えましたが、使い続けるうちに合理性を感じ、今では他のキーボードでは物足りないくらいです。

とはいえ、用途によっては標準配列の方が適している場合もあるので、人を選ぶキーボードと言えます。

まとめ

HHKB Hybrid Type-Sは高級キーボードなのは間違い無いですが、誰にでも使いやすいキーボードではありません。

特に無刻印はある程度タッチタイピングができることが前提です。

使いこなすためには、慣れるための練習が必要なので、ある程度覚悟が必要です。

その覚悟があれば、(耐久性が持つ限り)一生モノのキーボードになるといっても過言では無いと感じています。

キーボードの沼を終わらせたい方、一度HHKB試してみませんか?


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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを当ブログで紹介しています。

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