GEEKOM GT2 Mega ミニPCの評判は?|Ultra 9-285H & Wi-Fi 7 搭載の超小型モンスター

パソコン選びで「ノートかデスクトップか」で迷う人、多いですよね。

大体迷う要因はゲーム・動画編集・画像編集などをどこまで行うかに集約されるというのが私の見解です。

最近ではAIの動作も条件に入ってきている気もします。

そんな中、デスクトップだけど省スペース、場合によっては持ち運べる小型で高性能な“ミニPC”が注目されています。

そして、ミニPCを中心に製造している中国のメーカー「GEEKOM」から、またまた高性能ミニPCが発売されました。

GEEKOM GT2 MEGA は最新CPU「Ultra 9-285H」やWi-Fi 7を搭載した、まさに超小型モンスターとも言えるようなミニPCです。

今回はこのGEEKOM GT2 MEGAについて、中身などなど徹底的に解説します。

目次

GT2 Megaのスペック概要

引用元:https://geekom.jp/products/geekom-minipc-gt2mega

主要スペックまとめ

  • サイズ:135 × 132 × 46.9 mm
  • CPU:Intel® Core™ Ultra 9-285H(16コア22スレッド)
  • GPU:Intel® Arc™ XE-LPG + A140T
  • メモリ:DDR5-5600 最大128GB
  • ストレージ:最大6TB(NVMe + SATA)
  • ネットワーク:Wi-Fi 7、デュアル2.5GbE LAN
  • OS:Windows 11 Pro

GT2 Megaの魅力

CPU性能:最新Ultra 9-285HでAI処理や動画編集も快適

引用元:https://geekom.jp/products/geekom-minipc-gt2mega

最新の Intel Core Ultra 9-285H は、ノートPC向けでありながらデスクトップ級のパフォーマンスを実現する高性能CPUです。そのため、そのパワーに比べて発熱も比較的抑えられており、ミニPCにうってつけのCPUといえます。

16コア構成(6P+8E+2LP-E)により、日常の作業からマルチタスク、さらに負荷の高い動画編集や3Dレンダリングまで幅広く対応。最大5.4GHzのクロックと24MBキャッシュを備え、同時に多くの処理を快適にこなせるのが特徴です。

さらに専用NPUが搭載されており、生成AIや画像認識といったローカルAI処理を高速化

これにより、クラウドに依存せずスムーズにAIアプリを動かせる他、内蔵GPU「Intel Arc 140T」との連携により、動画のエンコードやグラフィック処理も効率的に行え、4K動画の編集やストリーミング制作などクリエイティブ用途も比較的快適に行えます。

GPU性能: Intel Arc 140Tで映像もAIも快適に

引用元:https://geekom.jp/products/geekom-minipc-gt2mega

Ultra 9 285Hには、最新の Intel Arc 140T グラフィックスが内蔵されています。これは簡単に言えば「パソコンの絵を描く力」を担うパーツで、従来の内蔵GPUよりも大幅に性能が強化されています。

例えば、フルHD画質の動画編集4K動画の再生、写真加工などのクリエイティブ作業であればスムーズに行えます。最近注目されている AIアプリの処理 を助ける機能も持っていて、画像生成や音声認識といった作業をCPUと協力して高速化します。

さらに、軽めのPCゲームであれば フルHDの中設定くらいなら快適に遊べる性能を持っています。高画質の最新3Dゲームを最高設定で楽しむのは難しいですが、「普段は仕事や学習、時々ゲーム」といった方には十分な実力です。

要するに、Intel Arc 140Tは普段の作業からちょっとしたゲームまで対応できるバランスの良いGPUといえるでしょう。

拡張性: 最大128GBメモリ+6TBストレージ、USB4対応で将来も安心

引用元:https://geekom.jp/products/geekom-minipc-gt2mega

このモデルは拡張性の高さも魅力。メモリは 最大128GBまで増設可能 で、動画編集やAI処理といったメモリを大量に消費する作業でも余裕を持って対応できます。

ストレージは M.2 SSDを組み合わせて最大6TB まで搭載できるため、動画や写真データを大量に保存しても安心。

加えて、次世代規格の USB4ポート にも対応しており、高速な外付けSSDや最新のドッキングステーションと組み合わせれば、外部機器とのデータ転送やマルチモニター環境の構築もスムーズ。

クリエイティブ用途はもちろん、将来的により大容量のデータを扱うようになっても柔軟に対応できる、長く使える安心感があります。

ネットワーク: Wi-Fi 7とデュアル2.5G LANで高速通信をフル活用

引用元:https://geekom.jp/products/geekom-minipc-gt2mega

最新の Wi-Fi 7 に対応しているため、自宅でも動画のストリーミングやオンライン会議、クラウドゲームなどをより安定かつ高速に楽しめます。

従来のWi-Fiと比べて混雑に強く、家族が同時に複数のデバイスを使っても快適です。

本体には 2.5Gbps対応のLANポートを2つ搭載。高速な有線接続で大容量データのダウンロードや4K/8K動画のアップロードもスムーズに行えます。

デュアルLANを活用すれば、ひとつは通常のインターネット接続、もうひとつはゲーム機やNASとの接続に割り当てるといった使い分けも可能。自宅での動画制作やAI処理、オンライン対戦ゲームなど、個人でもワンランク上の通信環境を楽しめます。

Yuzu

ゲーム配信しながら動画データのバックアップなどもできるわけね!

サイズ : これだけできてどこにでも設置できる柔軟性

引用元:https://geekom.jp/products/geekom-minipc-gt2mega

GEEKOM GT2 MEGA の本体サイズは 135×132×46.9mm と非常にコンパクト。

高性能CPUや大容量メモリに対応するパワフルさを持ちながら、この小型筐体は設置場所を選びません。

モニターの背面に付属のVESAマウントで取り付ければ、PCがデスク上に見えず、デスク上をすっきり広く使えますし、デスク下に固定すれば目立たず取り回しの良いスマートなワークスペースを実現できます。

特定のパーツがあれば壁掛け設置にも対応できるため、リビングのテレビや会議室のディスプレイと一体化させてメディアプレイヤーとして使うことも可能です。

Yuzu

ミニPCの壁掛け設置は省スペースでおすすめですよ!

コンパクトながら拡張性にも優れているので、据え置きPCの性能と小型PCの省スペース性を両立。限られた空間を有効に使いたい方にとって、この小ささは嬉しいところです。

想定される使用シーン

リモートワーク

高性能CPUと大容量メモリを備えているため、ZoomやTeamsで会議をしながら複数のブラウザタブや資料アプリを同時に開いても動作がもたつきにくく、快適に仕事をこなせます。

動画編集

内蔵GPUと高速ストレージの組み合わせで、映像のカット編集やエフェクト処理もスムーズ。趣味レベルの動画制作から本格的な編集の入り口まで安心して取り組める環境を提供します。

AIの活用

専用NPUと内蔵GPUの支援により、画像生成AI(Stable Diffusion)や小規模な言語モデルを自宅で動かすことが可能です。

クラウドに頼らずローカル環境で試行錯誤できるため、趣味でAIを触ってみたい人から研究・開発のプロトタイプを試したい人まで幅広く活用できます。

リビングPC

コンパクトで場所を取らない筐体にパワフルな性能を搭載。リビングの大画面テレビにつなげば、動画配信サービスを家族で楽しんだり、写真や音楽をまとめて表示したりと、家庭用PCとしても幅広く活躍します。

Yuzu

だけど値段も値段だし、一つの用途に限定して使うのも勿体無いね。。。

デメリット

価格がやや高め

性能面も考慮すべきではありますが、本体価格は13万円台と小型PCとしては高めです。

自作PCのようにGPUを増設できない構造を考慮すると、コストパフォーマンスを厳しく見る人にとっては割高に感じるかもしれません。

高負荷時のファン音

普段の作業では静かですが、動画編集やAI処理といった高負荷時にはファンが高回転し、耳障りに感じる可能性があります。

CPUは最大115Wまでブースト可能な設計であり、長時間の高負荷作業では筐体全体が熱を持ちやすいです。

設置環境や冷却効率を意識する必要があり、小型筐体ゆえに冷却の余裕が少ない点は注意が必要です。

Yuzu

冷却と静音性は小型PCの避けられない弱みだね。。。

AAA級ゲームには不向き

内蔵GPU(Intel Arc 140T)は普段使いや軽めのゲームには十分ですが、最新のAAAタイトルを高画質で快適に遊ぶのは難しいです。

ゲーミングPCとしてではなく、仕事や普段使い向けと割り切るのが現実的です。

サポート体制に不安

GEEKOMは海外ブランドのため、日本国内でのサポートや修理対応のスピードは大手メーカーほど明確ではありません。

長期利用を考える場合は、保証内容や購入店のサポート体制を事前に確認しておく必要があります。

ポート配置の使いにくさ

コンパクト設計のためI/Oポートが背面に集中しており、大型のUSB機器や複数のケーブルを同時に挿すと取り回しが不便になる場合があります。

Yuzu

実際にポートの数だけケーブルが刺せない!ってこともある。
USBポートでSSDの拡張をしようと思うとよくあります。

前モデルとの比較

同じくGEEKOMの前モデルGT1MEGAと比較してみました。(おそらく前モデルは生産終了?)

基本的には前モデルの正統進化版といった印象です。

項目GT2 MEGAGT1 MEGA違い・ポイント
サイズ135×132×46.9mm135×132×46.9mm同じコンパクト筐体
CPUIntel® Core™ Ultra 9-285HIntel® Core™ Ultra 5-125H / Ultra 9-185HGT2は最新・上位の285Hを搭載
GPUIntel® Arc™ XE-LPG + A140T(XeSS、レイトレーシング対応)Intel Arc iGPU(U5) / Intel Arc GPU(U9)GT2はArc A140Tで描画・AI処理強化
メモリDDR5 5600MHz 最大128GBDDR5 5600MHz 最大64GBGT2は最大容量が2倍
ストレージM.2 2280 NVMe Gen4 SSD 最大4TB + M.2 2242 SATAIII SSD 最大2TB(合計最大6TB)M.2 2280 NVMe Gen4 SSD 最大2TBGT2は拡張性大幅強化
I/OポートUSB3.2 Gen2 ×5、USB2.0 ×1、USB4 ×2、HDMI2.0 ×2、SD4.0カード、2.5GbE LAN×2、ヘッドセット端子などUSB3.2 Gen2 ×5、USB2.0 ×1、USB4 ×2、HDMI2.0 ×2、SD4.0カード、2.5GbE LAN×2、ヘッドセット端子など構成はほぼ同じ
ネットワークWi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル2.5GbE LANWi-Fi 7、Bluetooth 5.4、デュアル2.5GbE LANほぼ同等
OSWindows 11 ProWindows 11 Pro同じ
電源120W(19V/6.32A)120W(19V/6.32A)同じ
付属品VESAマウント、電源アダプタ、HDMIケーブル、ユーザーガイド、サンキューカードVESAマウント、電源アダプタ、HDMIケーブル、ユーザーガイド、サンキューカード同じ

FAQ

ゲーム用に買っても大丈夫?

軽いゲームなら快適。ただし重いAAAタイトルは設定を落とす必要があります。

静音性はどう?

普段使いでは静かですが、動画編集やAI処理など高負荷時はファン音が大きめになる可能性があります。

誰におすすめ?

動画編集者、ローカルでAIを動かす方、リモートワーク用に高性能コンパクトPCを探している人に最適です。

まとめ:GT2 MEGAは“ミニPCの完成形”

引用元:https://geekom.jp/products/geekom-minipc-gt2mega

GEEKOM GT2 MEGAは、手のひらサイズの筐体に最新のCore Ultra 9-285HとArc A140Tを搭載し、AI処理から動画編集、マルチタスクまで幅広く対応できる性能を詰め込んだモデルです。

最大128GBのメモリや6TBまでのストレージ拡張性、Wi-Fi 7やデュアル2.5Gb LANといった最新の通信規格も備え、個人利用からクリエイティブ用途まで余裕を持ってこなせます。

もちろん価格や冷却といった課題は残りますが、それを踏まえても「このサイズでここまでできる」という完成度は圧倒的。

省スペース性と拡張性を両立したGT2 MEGAは、まさに“ミニPCの完成形”と呼ぶにふさわしい存在といえるでしょう。

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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを紹介しています。

2025年には動画生成AIでのコンテンツ作成を本格的に開始。
作成したAI動画がYouTube Shortsで10万回再生を記録。
PolloAIのCP(クリエイティブパートナー)でもあり、生成AIについての情報も今後発信予定。

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