SALIOT pico(サリオピコ) ポータブルの実機レビュー|おしゃれで高演色な卓上デスクライトの評判は?

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部屋の雰囲気を左右するのは、家具や雑貨だけではありません。

私自身、狭いデスク環境を自分好みの居心地の良い空間にするために、何が必要か日々思考錯誤しています。

モノを置きすぎない、洗練されたアイテムで揃える、視線の行き場を整えるなどなど…。

その中でも光の果たす役割はとても大きいことにようやく最近気づきました。

Yuzu

遅すぎるとは言わないで…

ずっと今まで私はモニターライトだけでデスクの照明を完結させていましたが、それだけでは視線の行き場を整えることはできません。大事なのは間接照明でした。

そんなふうに思った私が目をつけたのが、ミネベアミツミの照明ブランド「SALIOT」から発売されたポータブルライト「SALIOT pico ポータブル」です。

私は今回、ブラウンメタリックモデル(MU-T3311LN-EC)を購入して実際に使ってみました。見た目の高級感、持ち運べる手軽さ、そして美術館クラスといわれる演色性Ra97の光は、従来のポータブルライトとは明らかに一線を画しています。

この記事では、実機を使った感想を交えながら、このライトの魅力と注意点を正直にレビューしていきます!

目次

SALIOT pico ポータブルとは?

引用元:https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2024/1209906_19125.html

SALIOT pico ポータブルは、ミネベアミツミ(MinebeaMitsumi)が展開する照明ブランド「SALIOT」から2024年12月に登場した充電式の卓上ライトです。

SALIOTはもともと商業施設や美術館・ホテルといったプロの現場で導入される高性能な照明シリーズとして知られており、その光学技術や高演色性を小型化して家庭でも使えるようにしたのが、この「pico」シリーズです。

色は、シャンパンゴールドとブラウンメタリックの2色展開。サイズは高さ164mm・幅87mm・奥行87mmとコンパクトで、重さは約370gと非常に軽いです。持ち運びがしやすい軽量設計ながら、デザインは高級感のある金属調の質感で、インテリアとしても映える仕上がり。

SALIOT pico ポータブルは、一般的なポータブルライトとは少し立ち位置が異なる製品です。単純に「明るいライトが欲しい」というニーズよりも、光の質やインテリア性に価値を見出すかどうかがポイントになります。

おすすめできる人・できない人

メリットデメリット
インテリアや空間演出にこだわる人
部屋をただ明るくするのではなく、「雰囲気を整える」ことに価値を感じる人には非常に向いています。演色性Ra97の光は、家具や雑貨の色味を自然に再現し、夜のリラックスタイムを格上げしてくれます。

展示用や撮影用のライトを探している人
私自身もブログ用の写真撮影に使っていますが、色の再現性が高いので小物や製品を撮影するときに大きな効果を感じます。作品やコレクションを飾っている人にとっても最適です。

持ち運びできる高級感あるライトを求めている人
重量370gのコンパクト設計は、部屋の中で気軽に持ち運べます。ベッドサイドやリビング、デスクなど、その日の気分で配置を変えられる柔軟さは「ポータブル」であることの大きな魅力です。

光の当たり方を細かく調整したい人
配光角14°〜45°、調光1〜100%という自由度は、一般的な照明ではなかなか味わえません。スポットライトのように対象を強調したり、広角にして柔らかく空間を包んだりと、ライティングの楽しさを感じられるはずです。
とにかく明るさを求める人
光束94lmは「補助照明」としては十分ですが、部屋全体を照らすメインライトには不向きです。主照明として使いたい人は確実に物足りなさを感じます。

長時間の連続利用を前提にしている人
フル点灯で約3時間というバッテリー仕様は、夜通しの作業や長時間の常用には不向きです。読書や作業が中心で、ずっと明かりを点けていたい人はストレスを感じるかもしれません。

価格重視でコスパを最優先する人
実売価格が3〜4万円前後というのは、一般的なポータブルLEDライトと比べるとかなり高価です。コストパフォーマンスを最優先に考えるなら、このモデルは選びにくいでしょう。

細かい部分(操作性など)が気になる人
このライトはBluetooth接続で遠隔操作可能ですが、ぶっちゃけ結構操作性が悪いです。あと私の機体だけかもしれませんが、Bluetooth接続時には少しですがコイル鳴きのような音がしています。手元のスイッチでの操作時にはそのようなことはないので、割り切れる方なら大丈夫です。

デザインと質感(ブラウンメタリック)について

私が実際に購入したのは、ブラウンメタリック(MU-T3311LN-EC)。シャンパンゴールドと悩みましたが、デスク周辺は落ち着いたリラックスできる雰囲気だったのでより主張が少ないブラウンを選びました。

見た瞬間にまず感じたのは、一般的なポータブルライトとは一線を画す高級感

安っぽさがまったくなく、むしろオブジェとしてそのまま飾っておける存在感があります。質感はサラリとした金属調で、光の当たり方によってわずかに表情を変えるのも魅力的です。暗めのブラウンにメタリックの輝きが加わり、どんな空間でも浮かない落ち着きと華やかさを両立しています。

高級感あるメタリック仕上げ

ブラウンメタリックの色味は、木材の家具や革張りのチェア、黒系のガジェット類と相性が抜群です。

私のデスクは皮こそ少なめですが、木材の質感が目立つデスクなので、相性は良さそうです。

私のデスクはシンプルなオーク材が中心ですが、ウォールナット材のデスクに置くと、木目と金属のコントラストが綺麗に映えそうです。ゴールド系のシャンパンゴールドも上品ですが、落ち着いた雰囲気を好む人にはブラウンメタリックがしっくりくるでしょう。

見た目の質感は「照明器具」よりも「インテリア小物」に近く、光を点けていない時でも部屋の印象を引き締めてくれます。

インテリアとの相性

このライトの大きな強みは、どのような部屋に置いても自然に溶け込むことです。

白い壁のリビングに置いても浮かず、ダークトーンの書斎にも馴染む。北欧テイストのナチュラルな部屋や、モダンな無機質空間、さらには和室の木目とも相性が良いのは、ブラウンという色のおかげだと思います。

特に夜間、ライトを点灯した時の陰影の出方は美しく、光と本体の質感が一体になって空間を演出してくれます。

持ち運びやすさとサイズ感

引用元:https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2024/1209906_19125.html

サイズは高さ164mm・幅87mm・奥行87mmと、片手で持てる程度のコンパクトさです。

重量は約370gで、実際に持つと「思ったより軽い」と感じます。台座は重く、安定感はしっかりあるのでデスクや棚の上に置いて不安はなく、持ち運ぶ時も苦になりません。

私自身はPC作業をするときや読書をするときにデスクへ、リラックスタイムにはソファ横へと移動させていますが、その都度「ちょうど良いサイズ感」と感じています。

デザインだけでなく、この可搬性の高さも「毎日使いたくなる理由」になっています。

総合的な印象

実際に使ってみると、SALIOT pico ポータブルは単なるライトではなく空間のアクセントとしても機能しています。明かりをつける前から存在感があり、点灯するとさらに部屋の雰囲気を引き締める。

プロの照明器具を小型化した製品だからこそ、細部の仕上げやデザインにも抜かりがないのだと思います。特にブラウンメタリックは、「ガジェット好き」だけでなく「インテリアにこだわる人」にも満足度の高い仕上がりになっていると実感しました。

光の性能と使い勝手

SALIOT pico ポータブルの最大の特徴は、やはり「光の質」にあります。

単純に“明るい/暗い”ではなく、色の再現性(演色性Ra97)と、自在に調整できる調光・配光によって生まれる表現力の幅広さが魅力です。

家庭用のポータブルライトとしては珍しいスペックを備えており、実際に使ってみると「ただの卓上ライト」ではなく「作品を照らす照明器具」に近い感覚を得られます。

演色性Ra97の実力

引用元:https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2024/1209906_19125.html

演色性の数値は「100」に近いほど自然光に近く、照らされた対象物が本来の色合いに忠実に見えることを意味します。SALIOT pico ポータブルのRa97という数値は、美術館や写真スタジオで使用されるクラスに相当します。

例えば木材の深みのある茶色、革の艶、布地の微妙なニュアンスなどがくっきりと再現され、照明による“色のくすみ”がほとんどありません。私は特に観葉植物の葉や、机上のガジェット類を照らしたときに「普段よりも鮮やかに見える」と感じました。

色の再現性を確認できるシーン

引用元:https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2024/1209906_19125.html
  • 本や雑誌の紙面を読むとき、白と黒のコントラストがクリアになる
  • 料理や飲み物を照らすと、食材の色味がより美味しそうに見える
  • 小物やアクセサリーのディテールが際立ち、写真撮影にも適している

こうした点は、一般的なポータブルLEDライトにはなかなか期待できない部分です。

写真撮影・小物展示での使用感

私はブログ用に製品写真を撮影する機会が多いのですが、このライトを使うと小物の色合いがぐっと正確に映ります。

今まではBenQ ScreenBarの光を頼りに撮影していました。このモニターライトもRa95と実は相当質の良い光です。

しかし、あくまでもモニターライトなので、表情をつけるのは苦手です。その分、正直に映るという良さがあります。

SaliotPicoポータブルは自然光だけに頼れない夜間撮影でも安心して使え、まさに“卓上の撮影用ライト”として活躍してくれます。

また、棚に飾ったフィギュアやオブジェにスポットを当てると展示品の見え方が一気に変わり、空間そのものが洗練された印象になるのも大きな魅力です。

Yuzu

決して大きなライトではないけど、光量は必要十分。
小回りが効くため、表情をつけるのが得意です。

調光・配光角の調整機能

14°
45°

もうひとつ特筆すべきは、1〜100%までの調光14°〜45°の配光調整です。狭角14°に設定すれば、まるでスポットライトのように光を絞って対象物を強調できます。

一方で45°に広げると、部屋の一角をやわらかく包み込むように照らすことができます。私は読書のときはやや広角で、写真撮影やモノを強調したいときは狭角で、とシーンごとに切り替えて使っています。

光の演出の自由度が高く、これ1つでモノを見たり見せたり、従来の家庭用ライトにはない楽しさがあります。

Yuzu

光を扱うのが楽しくなるライトだと思っています!

明るさ(94lm)の限界と活用方法

引用元:https://www.minebeamitsumi.com/news/newproducts/2024/1209906_19125.html

光束値は94ルーメンと控えめです。

部屋全体を照らすには力不足で、天井照明やスタンドライトのような“主照明”にはなりません。

あくまで「部分照明」「雰囲気を出すためのサブ照明」として考えるべきです。とはいえ、逆に言えば強すぎない光は目に優しく、リラックスタイムにぴったり。

ベッドサイドに置いて読書灯にしたり、カフェ風に空間を演出したりと、雰囲気重視の使い方で真価を発揮するライトだと感じます。

バッテリーと充電

SALIOT pico ポータブルは、従来のSALIOTシリーズにはなかった充電式バッテリー内蔵モデルです。

この仕様のおかげで、コンセントが近くにない場所でも自由に設置でき、卓上ライトの活用シーンが一気に広がりました。

ただし、使っていくうちに「便利さ」と「制約」の両方を強く感じる部分でもあります。

連続点灯時間(約3時間)の体感

カタログ値では「100%点灯時で約3時間」と記載されています。

実際に使ってみてもこの数字はほぼ正確です。

読書や作業灯としてガッツリ使う場合、3時間はやや物足りなく感じるかもしれません。

一方で、調光機能を活かして光量を50%程度に抑えると、体感で5〜6時間ほどは使えます。つまり、このライトは「常時フル点灯」よりも「シーンに応じた光量調整」で長く使うことが前提になっているといえるでしょう。

充電時間(約6時間)は割と長い

もうひとつのポイントは充電時間が約6時間かかることです。

寝る前に充電しておけば翌日は問題なく使えますが、「使いたいときに充電が切れている」と困るシーンは少なくありません。

特に短時間の利用を繰り返す人にとっては、もう少し短い充電時間が理想的だと思います。急速充電には対応していないため、使い方に合わせて充電のタイミングを意識的に設ける必要があります。

使い方の工夫でカバーできる?

私の場合は「読書や作業時に100%で使い、普段は40〜50%に落として雰囲気照明として利用する」というスタイルで運用しています。これなら毎日フル充電をしなくても数日間は十分使えます。

また、照明を点けっぱなしにせず必要なときにだけ点灯する習慣をつけることで、バッテリー切れに悩まされることはほとんどなくなりました。

もともと電源に繋いで充電しながらの使用も可能なので、場所によるところです。

Yuzu

電源が近くにある場所で使う&コードが気にならないなら、通常モデルの方がお買い得です。

良いところ・惜しいところ

SALIOT pico ポータブルを実際に使ってみると、「これはさすがプロ用照明ブランドのDNAを受け継いでいる」と思わせる部分と、「もう一歩改善してほしい」と感じる部分がはっきり見えてきます。ここでは、私の体験を踏まえてメリットとデメリットを整理してみます。

メリットまとめ

まず一番の強みは、やはり光の美しさです。

演色性Ra97という数値はカタログ上のスペックだけではなく、日常で確かに体感できるレベルのもの。照らされた物がくすまず、自然光に近い色味で見えるのは、このライトを選ぶ大きな理由になると思います。特に読書や写真撮影、小物のディスプレイなどでは効果がはっきり出ます。

次に挙げたいのはデザイン性の高さ。私が選んだブラウンメタリックは、木材の家具や革製品との相性が抜群で、置くだけでインテリアとして成立します。ライトとして点けていない時でも、部屋の雰囲気を損なわないどころかアクセントになるのは大きな魅力です。シンプルなフォルムに上質な質感が合わさっており、インテリア好きにも満足度の高い仕上がりです。

さらに、可搬性と調整機能も強調したいポイントです。370gという軽量さと片手に収まるサイズ感で、部屋のどこへでも気軽に移動できます。加えて、調光1〜100%と14°〜45°の配光調整によって、シーンに合わせて自在に光をコントロールできる柔軟性があります。これは単なる「置き型照明」とは一線を画す体験です。

デメリットまとめ

一方で、デメリットがないわけではありません。

最も大きいのはバッテリーの持続時間です。フル点灯で約3時間という仕様は、読書や作業に集中していると「もう切れてしまった」と感じることが少なくありません。もちろん調光を活用すれば延命できますが、長時間の利用を前提にすると不安が残ります。

次に充電時間の長さ。約6時間というのは短時間利用が前提とはいえ、現代のガジェット慣れした感覚からすると「もう少し速く充電できれば」と思ってしまいます。急速充電非対応なのは、この製品の設計思想上仕方がない部分かもしれませんが、改良の余地は感じます。

明るさの限界もデメリットのひとつです。光束94lmは部分照明としては十分ですが、部屋全体を照らす照明として考えると力不足です。雰囲気作りやアクセント照明に徹するなら問題はありませんが、主照明の代わりを期待すると必ず「暗い」と感じるでしょう。

さらに、これは実際に使用した人でなければわからないポイントですが、アプリを使用して電源をON

最後に外せないのが価格帯。実売価格が3万円台〜4万円前後というのは、一般的なポータブルライトと比較すると高価です。もちろんプロ並みの光の質を家庭で味わえることを考えれば妥当とも言えますが、「ライトにそこまで出せるか」と迷う人は少なくないと思います。

まとめ|SALIOT pico ポータブルは買いか?

デスク右上から右手前を照らしてくれてます。

SALIOT pico ポータブルは、「光の質」を最優先する人に向いた特別なポータブルライトです。演色性Ra97の美しい光は、家具や小物の色を正確に引き立て、空間の雰囲気を一段格上げしてくれます。ブラウンメタリックの落ち着いた質感もインテリアとの相性が良く、置いてあるだけで存在感があります。

ただし、光束94lm・バッテリー約3時間・充電6時間という制約があるため、部屋全体を照らす用途や長時間の常用には向きません。あくまで「部分照明」「アクセントライト」として割り切れるかどうかがポイントです。

価格は3〜4万円台と高めですが、美術館レベルの光を家庭で使えるという価値を考えれば納得できる人も多いでしょう。総合的に、空間演出や撮影用ライトを求める人には強くおすすめできる一台です。

Yuzu

充電機能が不要な方は少し安い有線タイプもあるよ!

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この記事を書いた人

デスクのカスタマイズを推し進める20代後半の会社員。
家の造作デスクへ穴を空け、モニターアームを設置してテレワーク環境を構築。そこから小さいデスクの可能性を追求するように。

デスクトップにM2MacMiniと自作のWindowsミニPC。
持ち運びにはMacBookPro。
キーボードはHHKBType-SとMXMechanicalMini、MXKeysMiniを日替わりで使用。マウスはMXMaster3sがお気に入り。
デスクの可能性を広げる様々な取り組みやガジェットを紹介しています。

2025年には動画生成AIでのコンテンツ作成を本格的に開始。
作成したAI動画がYouTube Shortsで10万回再生を記録。
PolloAIのCP(クリエイティブパートナー)でもあり、生成AIについての情報も今後発信予定。

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